第7話:ガイノイドにそんな機能ついてんの?

ガイノイドに感情なんてあるとは思わなかった。


「ガイノイドに人を好きになる感情・・・愛情なんてあるんだ」


「あるよ、愛する感情も、嫌いになる感情も・・・」

「だから未来ちゃんが彼女なんか作ったら近所迷惑になるくらい泣いてやるから」


「んなこと言ったって・・・俺は人間でセシルはガイノイドだろ?」

「もし人を好きになる感情があったとしても恋愛の対象になんかならないだろ?」


「なんで?・・・私は女の子で、未来ちゃんは男の子」

「なんで恋愛できないの?」

「そりゃ私と未来ちゃんが結婚しても子供を産んであげることはできないけど

でもエッチはできるよ」


「エ、エッチ?・・・まじで?、うそ〜ガイノイドにそんな機能ついてんのか?」


「ちゃんとついてますぅ」


「待てよ?セシル・・・もしかしてセクサロイドか?」


「大当たり〜・・・なんにも出ないけど」


「そう言や、ジャンクのばあさんが言ってたな、うちのはセクサロイドだからって」

「まじで?・・・セクサロイドか・・・だけど・・・エッチって?」


「いやいや、そうなるとかなり俺の生活感変わって来るよな・・・家政婦だけ

やってもらおうと思ってたけど・・・俺に生活って文字の前に性って文字が

つくよな・・・。」


「セクサロイドって基本未成年って設定だけど大丈夫だよ・・・エッチしても

法律には引っかからないから」

「人間はダメみたいだけど、セクサロイドは逆に偉い人たちの認可受けて

そういうふう作られてるから大丈夫なの?」


「そうなんだ・・・知らなかったわ」


「だから私たちセクサロイドは人間の代わりに男性のお相手ができるよう

機能をちゃんと備えてるの」


「そういや風俗って人間の女子に変わってみんなセクサロイドだよな」


「未来ちゃん行ったことあるでしょ?風俗」


「行ったことなんかないよ・・・そうだって人から聞いただけだよ」


「ほんとに?」


「もし風俗に言ったことがあるならセシルがエッチできるって聞いた時驚きゃ

しないだろ?」


「あ、そっか・・・ごめんね、疑って・・・」

「不潔〜最低〜ヤリモク〜ヤリチン〜って罵ってやろうと思ったのに・・・」


「なんだよそれ?」


基本的にアンドロイドやガイノイドの中でもセクサロイドは人間に変わって

男性用にまたは女性用に性生活に対応できるようシステム化されてるんだ。


「日進月歩だな・・・」

「俺のセクサロイドに対する認識ってヒューマノイドがこの世に誕生したくらい

から変わってないんだ・・・」

「いやいや、いままでセクサロイドとなんて交流なかったからな」


「だから私にもそういう機能、ちゃんとついてるの・・・未来ちゃん見てみる?」


「うん・・・見てみ?・・・いやいやいや」

「なに言ってんの、いいよ・・・見なくていいよ・・・びっくりすること

平気で言うんだな・・・」


「私がいたら彼女なんかいなくても不自由かけないよ?」

「それ以上の喜び与えてあげる」


セシルから好きだって告られるし、エッチまでできるって言われるとは

思わなかった・・・好きかどうかって気持ちは別にしてセックスはすぐ

でもできるってか・・・。


でも必要なのはお手伝いさんだろ?・・・エッチしたいからセシルをもらって

帰ったわけじゃないし・・・。

なんか普通に家政婦欲しかっただけど、あっちのほうもまかなってもらえるなんて

って至れり尽くせりだな。


セシル本人がアピールしてるんだから誰に遠慮することなくエッチしたっていい

んだよな?。


よく考えてみたら、なにも彼女にするのは人間じゃなきゃいけないなんてこと

なんてないんだ。

いやいや逆に人間を彼女や嫁に持ったら小難しいこと言われそうだし

私も働いてるんだから、あなたも協力しなさいよ、なんて言われかねないしな。


その点、セシルはそんなこと言わないだろうし、なんてったって歳は取らないし

いつまでも若いまま可愛いってのは外せないだろ?・・なによりエッチできちゃうってのが最大の重要ポイント・・・だからセシルを彼女にしてもいいんだ?


なんだよ俺、セシルがセックスできるんだって分かると急にその気になってるじゃ

ないかよ。

セシルを彼女にしてもいいって理由が、めっちゃ不純・・・でもそんなもんだろ?

それに俺なによりセシルに惚れられてるし・・・。


うん、たった今からセシルは俺の恋人・・・それでき〜まり。


とぅ〜び〜こんて乳。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る