バカップル

猫の集会

おバカな会話

 …

 

 

 ここは…

 

 

 ふと目を開けると…白い天井

 

「ここは…オレの部屋…?オレ…眠ってた…のかな…」

 

 

 頭がボーッとする。

 

 いったいオレは…

 

 

「あのさ、普通にもう昼ね!あんた寝過ぎ」

 

 と、幼馴染の優実がオレの昨日かった雑誌を読みながらオレを軽く睨んだ。

 

 …

 

 あぁ、オレは…ただ寝て起きただけでした。

 

「てか、優実!オレの部屋にいつどうやって侵入した」

 

「は?三日前からここに住み着いてるし、ドア鍵ないじゃん」

 

 なんていうんですよ?

 

 どういうことですか?奥さん⁇

 

 

 …

 

「えっ…三日前からっ⁉︎」

 

「そんなわけないでしょ。少し考えればわかることでしょうに。さ、ふざけてないで行くわよ」

 

「ん?どこに…?」

 

「病院」

 

「え…じゃあやっぱりオレが寝ていたのは…やっぱり…」

 

「それはただの睡眠だから。病院まで一緒にウォーキングするって約束したよね?てか、そのまま病院で頭みてもらえば?」

 と、冷たくオレを見てくる優実…。

 

 

「あーあー、冷たい幼馴染の彼女だなぁ。なんならモーニングキスとかして起こしてよ」

 

 …

 

「彼女じゃありませんけど?」

 

「え…オレたちって付き合ってなかったっけ⁉︎」

 

「正確には、婚約者ね。」

 

「あー、そうね。ってかさ……優実ってほんとにオレのこと好き?なんかいっつも淡白じゃない?オレがいつも優実を求めてるってか…」

 

「わたしは…わたしがどんだけ真那也を好きだか知らないの?わたしは、朝から寝るまでずっと食べものと真那也のことしか考えてないし、今だって真那也の寝顔の写真何枚もゲットして…そもそも真那也の好きな雑誌読みながら真那也の好みを勉強して…」

 

「ちょっ…、わかった。ごめん。優実は、態度に出さなくてもオレが大好きだって今わかった。」

 

 

 …

 

 そうか…知らんかった。

 

 写真…とられてたのは、ちと恥ずいな…

 

 

「ねー、真那也…わたし最近悩んでて…」

 

「ん?どうした?」

 

「最近…黄色が黄色く見えるし、ピンクが当たり前のようにピンクにみえて…なんなら、足を右左って前に出すと、前に進んで歩き出すっていうか…」

 

「あー、うん。それ正常だわ。さ、ウォーキング行くぞ」

 

 

「うん!」

 

 こうしてばカップルは、いつまでもおバカな話をするのでありました。

 

 

 おしまい。

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