タヌキングのキタナイゴト

タヌキング

キタナイゴト

 大人になるにつれて、世の中が綺麗ごとだけで回ってないことに気が付いた。

 誰だって最初は綺麗ごとが好きだろうが、残念ながらこの世の中は綺麗ごとだけじゃ回ってない。少なくともタヌキングはそう考えてしまう。

 

 ある時、知人のAさんがポツリとこんなことを言った。


「連れ子より実子の方が可愛い」

 

 聞くと子持ちの人と結婚したらしいが、連れ子さんよりも生まれてきた自分の子供の方が可愛いのだという。

 それを聞いて私は、あぁ、やっぱりそうなんだなぁと思い、彼を責める気には到底ならなかった。余程の聖人君子でなければ血の繋がりを関係無く、平等に愛すことは出来ないのでは無いだろうか?人間とは考え過ぎる生き物だ、血の繋がりの有る無しは嫌でも考えてしまうだろう。改めて子育ての難しさを感じた。



 テレビなどで介護士の暴力事件を目にするが、私は彼らを非難することは出来ない。私ならあんな過酷な仕事は出来ないからである。

 高校の時の職業体験で、一日だけ知的障害の子のところで働いたが、あまりの異様な光景に、自分はここで働いても一ヶ月持たないだろうなと感じた。こういう仕事で働く場合、強いハートが必要なのだろう。自分のガラスハートではとても耐えられそうになかった。

 ゆえに介護士が虐待している動画を見ても、100%彼らを非難することは出来ない。だって私では耐えられない仕事を頑張っていたわけだから、その面においては彼らを尊敬しているのだ。



 さっきの話の続きというワケでは無いが、子供の教育について思うことがある。

 いくら一生懸命に良い子を育てようとしても、子供はふと見せる両親の悪いところを見ているのでは無いだろうか?

 会社の子持ちの人たちの言動を見ていると、たまに邪悪な部分を見せることがある。口ではなんとでも子供の教育に力を入れていると言っているが、垣間見える邪悪な一面を子供は見逃さないのでは無いだろうか?そういうところも真似てしまうから、モラルの無い人の心を考えもしない子供が出来てしまうのではないか?

 まぁ、人には色々な顔があるのは当たり前のことであるから、人間としての良い部分だけを子供に見せるというのは非常に難しい事なのかもしれない。


 

 会社の飲み会というものは、一見楽しそうに見えて腹の探り合いが始まる。

 ゆえに酒の席だからといって何でも話していると聞き耳を立てている輩も居るので注意が必要である。私なんかも聞き耳を立てているタイプ。

 それでも飲み会は楽しかったのだが、最近では「早く良い人見つけて結婚しなよ」等の結婚マウントをしてくる輩も居てウンザリすることも多かったり、時折聞こえる自分への文句を聞いて嫌な気持ちになったりすることもあるので、素直に楽しめない現状である。

 金を払って嫌な気持ちになるぐらいなら、家でゴロゴロしながら動画見てる方がマシだ思う様になっているので、その内に飲み会なんて参加しないかもしれない。

 『飲み会は楽しい』なんて綺麗ごとの様に聞こえてくるなぁ。



 最後のは思いっきり愚痴になってしまったが、あなたの周りにはキタナイゴトは無いか?

 あるなら感想のところにでも書きこんでくれるとありがたい。

 



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