邂逅

駆ける。追い風が彼女を加速させる。


「分からナい、、、、けど、急いだ方がいイ気がすル」


歳星は明らかに異常だった。何かしらの干渉を受けていたはず。


「でも熒惑は関係ない。ナらば鎮星が関係してイてもおかしくナい」


太陽系、いや、天の川銀河はまダ死んではイないかもしれナい。そしタらマスターの願いも、、、


「もうすぐ着く。そこデ分かるはズ」



ほら、見えてきた。でもここも様子がおかしい。



「戦闘準備。目標、歳星輪環。突撃準備、」


「待っテ!」


「厶、、、「「「識別コードヲ」」」」


「熒惑隊、識別コードea618e。突撃ニツイテノ説明ヲ求厶」


「識別コードノ一致ヲ確認。熒惑隊ハ壊滅、同胞モ人類モ全滅ト報告ヲ受ケテイタガ、、、。マダ残リガ居タノカ、、、」


「それヨり説明ヲ」


「歳星ノ生キ残リヲ滅スル為」


「ナぜ、どうシて殺すの?」


「「「「「我ラガ愛シタ人々ヲ救ウ為也」」」」」


「救うために殺す、、、、なぜ?共に在れナいの、、、?殺すことダけが全てなの、、、?一緒に立ち向カった方が、、、」


「ソレデモ我ラハ悪トナリ愛シタ人類ヲ殺スノダ。ソレガ、頭ノ下シタ判断ダ。何ヲ以ッテシテモ、覆セナイ」


「、、、。そう、デすか、、、。わ、ワタシは鎮星の記録データを得に来ましタ。閲覧してイいですか?」


「許可スル。デハ」


「、、、で、は」


そして基地に入った。




(理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能理解不能)


どうして。ナんでそうなるの。護るために殲滅って何。共に在るって何。ナんでそう思っタ。ナんでそう思フ。ナゼ。ナぜ。なぜ!


どちらも合理的じゃナい。どレも無駄の多い話。

なのにナぜ、その結論になルのか。


「分からナい!」


どんな理論にも、理屈にも当てはマらない。AIの言うことすラ分からなくて、感情なんカ、理解できルのだろうか


「わかんないよ、、、」


ねぇマスター。なぜワタシに感情なんカ求めたの。なぜワタシが秘策なの。未だワタシにロック封印されてるプログラム記憶はなんナの。それがあれば理解出来たの?


「ワたシは、何を求めてルの、、、?」

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