結論

人造人間である私にとって睡眠は必要無い。だから一晩これからの行動をありとあらゆるパターンで考えた結果。


「先に進もウ」


ここでいくら探しても絶対的に見つけられる確証は無い上にそもそも楽園の情報がないこともわかっている。それなら第六本部隊で少し燃料を補給、それから本基地で満タンまで補給し出発することに時間を使えばいい。


「そうと決まれバさっさと移動しよウ」


来た道を引き返して、

補給して、

少しだけ飛んで、


本拠地に帰ってきました。


俄然何も無かったが。


「さて、補給も出来タし、今度は鎮星に向かおうかナ

離陸開始! 行先、鎮星。第六本部隊基地。四次元式空間短縮砲、発射!」


ブオンオンオン、キュイイイイイイイイイ!!!!


「な、、、ナに!?」


ピシ、パリ、、、パリン!


シュン、、、。


「ぁ、、、ワープホール入っちゃっタ、、、けど、一瞬だけ、景色が廃坑しタ世界になってた気がすル」


でももう戻れない。進もう。また帰りに寄ろう。



そして数時間後、


「着いた、、、鎮星ちんせい、、、」


鎮星、正式名、土星。最も大きな惑星であり、水に浮く特殊な岩石で地盤を造り人が住めるようにした、、、らしい。


「でも、さスがに爆撃で岩盤がめくれてル。」


落っこちたら帰って来れなさそうだ。

まあ飛翔するから関係ない訳だが。


ただどうも今回はそう上手くいかないようだ、


「トラップがある、、、これじゃ飛べナい、、、」


つまり色々気をつけながら地道に歩かなければいけない上、遠い。


「これは暫くかかリそう。」


でも進まなければ話しにならない。彼女はゆっくり歩き始めた。


「ビル、アスファルト、鉄塔、時計塔、、、」


本当なラあの歳星みたイな美しい街並みだったノだろうか。


「そもそもナんで暴走を始めたのダろう」


そもそもそれほどマでに強力な学習システムであったナら、それは抑制すべきことくラい判断が着くはず。こんな辻褄が合わなイことでも、人間もAI

の歴史もそうなってル。まるで誰かが情報操作したみたいに。デも当時の人間も知らナかった。気づいていナかった。なら今の歴史ガ真実、、、?


「考えても資料がなければ意味ないか。」


でも、客観的に見ても、美しい世界観を持つ人間。最新だと魔法なるものの解明にまで届いていた文明。資料だけでも伝わってくる、凄さ。絶対にワタシ達には越えられない存在。


「もシも、ワタシたちと手を取り合えル未来があったナら、なんて愚問かナ」


でも、そんな世界線も見てみたかったナ。できればずっと、マスターと一緒にいたかっ、、た、、、、、?


「どうしてそんな思考プログラムに?」


立ち止まって全制御を思考に持っていくも、


「やっぱり、分からなイ。人間は、感情は、かなり特別。」


だからこそ、マスターの願いだからこそ、知らなければならない。


先を急ごう


そうして駆け出した。

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