異質

そうして幾ばくの時を委ねた。

たどり着いた場所


歳星第六本部隊基地。


しかしその痕跡は異様で、


「どこにモ傷ついた形跡が無イ、、、?」


そのまま中に入ってみるも、どこにも傷ついた痕跡などなくただ静かな空間が広がっていた。

ただ異質なのはそれだけでは無い


「でモ、武器も、燃料も全部空っポ」


どこカで大きな戦闘があっタ?でも人類にそんな抵抗できル力があの当時あったとは到底思えナい。

でも、そウじゃないと辻褄も合わナい。


「どうセここには大した記録もナい。本拠地にさっさと移動してみヨうかナ」


飛翔する少女。辺りを見渡してみても戦いの痕跡は依然無い。


怪しく思いつつもどうしようもないと先を急ぐことに。


そして、たどり着いた本拠地。中に入ってみる。が、そこも相変わらず綺麗なままで、武器も燃料もない。そして何より大切だったのは、


「記録庫が無い、、、?」


さて、どうしヨうか。ここにも痕跡は無いシ、武器もない。やはり抵抗勢力レジスタンスがいたとみて間違いナいだろう。でも、気体で出来ていルこの惑星で痕跡ヲ見つけるのは不可能に等しイ。


でも、モしも生き残りがイた場合を考えると何かしらノ暗号的なものがあルはず。


そう考えレば、この場所に暗号があルことはほぼ無イはず。もっと、大衆的な場所にするはず。


「一般記録庫、解放」


ならこの地の歴史を見てみよう。そして有名そうな場所をしらみ潰しに行こう。


~数分後~


「とりアえす、首都庁、平和公園、国営大聖堂、とかかナ。」


首都庁


「無い。」


平和公園


「無い。」


国営大聖堂


「無い、、、、」


困った。非常に困っタ。これじゃあ見つからナい。

もう日も暮れてきている。ここは熒惑と違って夜があるみたい。暗闇の中で見知らぬ土地を移動するのは危険だ。

とりあえず近くの廃墟で夜が明けるのを待つことにした。


「しかし、どうしたモのか、、、」


有名所には無い。だからと言って見つかりにくい場所だと意味が無い。それじゃ連絡として役に立たない。そもそも戦ったはずならあるはずの故障機体すら一つも見ていない。建造物も全て原型を留めている。しかし武器だけが無い。戦闘があった事は事実だ。



もし、AIが記録を残せない位置、かつこの星に影響の無い位置で大規模戦闘があったとしたら。辻褄が合うんじゃないか。


「でも、そこまで来るとサすがに手に負えナい」


おそらく戦いがあったのは宇宙。つまり惑星間小型渡航船も無い。


「今回ばカりは色々手詰まり。どうしヨうかナー。まぁ、とりあえず夜が開けるのを待とうかナ」

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