感情

「理解出来なイ、、、」


ナぜ、己が望んだモのを滅ぼすのカ。ナぜ己で己を殺すのカ。ナぜ、人の為に死のうと思うのカ


「分からない、、、でも、、、」


『私、マスターと離れタくナいでス』

『どうしてそう思おうんだい?』

『分かラなイ、、、ケれど、何か、感じル、、、』

『その気持ちを、大切にするんだよ。それが、感情なんだから。』


その想いも、『感情』なのだとしたら、


「やっぱリ、知りたイ」


ワタシは、なぜマスターにあんナ事を言ったのだロう。そレも、理解でキなイ。モしかしタら、理解できなイからこそ、感情なのか。


「もっと、サンプル資料を集めなければ。」


どちらにせよこの記録は有益だった。でも楽園の資料はなかった。一説によれば、ここは最もエデンに近く最も危険性が高いから一切の資料を保管していない、と聞いたことがあった。


「確カ、、、青宝せいほうにあっタはず」


太陽系の中で最も遠く人類の生活には適していなかったはずの天体、旧名、海王星。その為には、


「順番に進むしかナい、か。それに、資料も手に入ル。一石二鳥。フフン、、、!」


感情を求めるには些か人間味がすぎる気もするが、今更なのかもしれない。


そうして、彼女の旅は続く。


「しかし、宇宙間渡航はどうシようカ」


でも、避難、とイう言葉があっタところを見ると、何かしラ手段が有ルのかも


「探してみルか」


恐らくあるなら中枢。この区域のどこかにあるはず。足元のタイルや壁の模様、絵画などをよく調べる。しかし。


「無い、、、」


そしてしばらく考えてみる。


確か、コこが中枢になっタのはAIが占領してからの話だったはず。そレに、入りにくければ意味が無い、、、?しかし大切なものは隠さなければ意味無いし。でも、あの頃は平和ボケもしていタ。隠す必要なんてナかったかもしれナい。となると。


「応接間か中庭、、、、?」


その後応接間に行ってみるもそこには痕跡らしい痕跡はなかった。


そして中庭。


「やケに中心に瓦礫が多い、、、本来なラ使うためにAIが退けたとも考えらレる、、、けど、」


何かを隠しているとモ捉えられル。


そうしてしばらく瓦礫を退けてみる、すると。


「アった。地下への入口。」


そこから降りてみると。


「惑星間小型渡航船、、、、!間違いナい」


直ぐに離陸準備を開始、天井を解放パージ、そして彼女自身が乗り込み離陸の準備をする。


「燃料も満タン。問題ない。

離陸開始! 行先、歳星。第六本部隊基地。四次元式空間短縮砲、発射!自動制御オートモード起動!」


そして船が宙に浮き、謎の狭間に入っていく。


「これで放置してオけば勝手に着くはず」


あえて移動しにくいように本拠地同士はもっともっとおい位置に作られている。そしていちばん近いのは第六本舞台基地。仕方ない。


「気長に行こう。」


彼女の旅は、まだ続く。


一つ攻略、、、、?

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