最終目標
「やっパり、こノ程度ノ記録からは何モ得られナい」
ありふれた記録、ワタシも知ってる、滅亡までのあらまし。
ワタシのこの
「そレに、まだロックされてる
とにかく、それもこれも
「仕方ナい。到底
敵の本拠地だった。地球。通称、
東京へ。
そこで何を得ルのか。一応計画は立てておいた。
「マず最優先事項は、人類が生存していルか確認、次に
そのためには、まず移動手段とを得て、燃料供給を確立しなけレばいけナい。
「先に今居るこの『
そうして少女は飛翔する。
この通称、熒惑。真名、火星の空は微粒子の霧に覆われ数m先も見渡せない。太陽の光が乱反射して夕焼けとも言えない色をしているくらいだ。
かと言って低空を飛行したら放射能を大量にへばりつかせた砂漠の砂が巻き上がって可動部に悪影響を及ぼしうる。それに元は建造物だったであろうッ数十メートル単位の瓦礫が視界を遮ってまともには飛べないだろう。
、、、まあ、彼女はそんなの関係ないと言わんばかりに上空を飛行しているのだが。
そもそも彼女は秘策でありDr.Mの独断だったため、詳細な機能は明かされておらず高性能なのかポンコツなのかは分からない訳だが、
ゴンッ
「イったい、、、マだこんな建造物が残ってイるナんて、、、」
案外ポンコツかもしれない。
飛翔を続けて数時間。
地球に最も近い場所にソレはあった。
「やはり、本部は腐敗していナいか、、、」
見た目はさながらアウシュヴィッツ強制収容所のようだった。この暴風吹き荒れていた火星においては低く威圧感のあるソレはむしろ合理的なのかもしれない。
「観察していても仕方ない。中に入るか。」
そうして入口に立ち、こう言う。
「識別コードea618e、第六本部隊ヨリ遠征。特攻ノ為、移動式燃料庫ト資料ノ閲覧ヲ求ム」
[コードea618eノ要請ヲ受理。総本部へノ立チ入リヲ許可スル]
そして中に進む。
「ヤはり内部にも
そうして迷いなくある部屋に立ち寄る。
「アった。燃料バックパック。」
最大サイズの物を選び二、三個装着してみる。
(うン。どれも満充電されてル。五つ。いや、十ほど有れば十二分に事足りるか)
一つだけ装着。そして十個を四次元格納庫に収納して、進み出す。
「次」
また別の部屋に立ち寄り、今度は銃剣と弾丸を
「次」
モビルスーツを
「次」
デバイスを。
「最後」
そこにあったのは、もう一人の彼女だった。
「ワタシのコピー。深刻な破損をしタら
彼女はさらに奥に進む。そこにあったのは
「情報格納庫。解除」
そして彼女には、この熒惑の全データが流れ込む。
果たしてそこに映るのは。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます