初期設定エンジェル- joint new story-

菫礼まどか

第1話






「ここが杳翠の森ね。」



私は天使。

ここに来た理由とは夢を発芽させるためです。自然界を救う天使のボランテァアです

今、その力を、覚醒する時です―――――




「さーて。発芽ちゃん育みましょうねぇ…!うふふーッ」




『何をちているの?』




パァ……と、光る小さな珠が現れました。

こちらに向かってくる。小さな、小さな光の珠だ。天使の肩に、ちょこん…と、乗りました。守り人は語る。この森の歴史と生き方を。



「あら、可愛い紳士ね。私は今忙しいの。森の守り人さんちょっとすいませんねー。よっこらせと。なにをしてるかって?天使のボランテァアよ。なーに、このくらいへっちゃらよ。さぁ発芽しましょうね―――――――」


『そんなことしてもムダだょ。どうせ、

枯れちゃうよ。』


天使は、何故この黄金獣ポトフタージュは寂しそうに物伝うのだろうか。


黄金獣ポトフタージュ。

その言葉はどこか哀愁が香るのだ。

この獣は自分の住みかをどう想っている?

大切にしているなら、こんな事にはならないよな?


いっちょ聞いてみるか。


「世の中の自然界をどう想う―――――――?」


天使はザクザクとシャベルを使って、土穴を掘る。かったるそうだが、その手を休める事はなく、発芽を添えて行く。


丁寧に―――――――――………

愛おしく――――――――………

発芽を添う―――――――………


「ある意味、ダーク・オブ・ファイア。」

「あはは、そう想う。」


だよね。私もそう想うよ。


しっかし、疲れたでしょう…。地道にありがとう。疲れた時は甘い物をお食べよ。肩乗り獣に、ちいさく砕いた欠片を運ぶ。


「はい。チョコクッキーだよ。お食べ。」

『モキュモキュ…あまい。』


黄金獣ポトフタージュは癒しを身体に感じると全身から光を放ち、覚醒しました。

天使の愛情に応えようと黄金獣ポトフタージュは、天使の『願い事』を聞きました。

ボクが一緒にできることはなに…?



「また、一緒に チョコクッキー食べてくれるなら………っと !」


天使は指を パッチン と鳴らした。

すると、大地に添えた小さな発芽が分裂し沢山の発芽が ポン ポン 出てくる出てくる。

空からたくさんの発芽が降りてくる。

シャボン玉に包まれたソレは膨らみの部位が心臓である。トクン トクン 鼓動を鳴らすソレは地面に降りると自ら土が避けて穴と成り

根を廻らすのでした。


まるで、天使の魔法の様だ。



『…すごい!!すごい!! 魔法使いの奇跡の魔法だぁ…!!』

「私は、天使だよ。」




炎天下を恐れてはならない


温暖化は手遅れなんかじゃない


人災・災害、恐いけど恐がっちゃヤバい


小さなことでいい



その伝え、

[ どんなに頭が悪くて、心が汚くても、その手は汚くも悪くない。いろんなヒトに愛情を与えることができるあなただから。。。]



その手は汚れてない

生きている証明と喜び




[その手があるでしょう]




「天使。キミは本当に、天使の子だね。」

「…………そっかな?」


ある日、天使が杳翠の森に降りてきました。

黄金獣ポトフタージュはプレゼントの礼に

願い事を叶えてくれるって。私は発芽が好きなだけです。双葉の発芽が可愛いから。可愛い。

ただ、愛を与えてくれるから。


天使は時に悪魔な感情が出てくる時がある。


例えば私は、また、あなたに逢いたくて。


ポトと一緒に刹那過ごした時間だよ。







自然界が焼けちゃう方と

ポトが泣いちゃう方と

救うべきは

どっちを天秤の計りを傾けようと

私は、両方掴んで、罰を受け、悪魔にでもなってやるよ。


―THE END―

TO BE CONTINUE ⇒







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