赤色企業の概要

赤色企業（Red Corporation）とは、修正共産資本主義の中核を成す、全ての経済活動を統括する巨大企業である。この企業は、従来の資本主義における企業のように、少数の資本家が支配するものではなく、全ての国民が等しくその株を持つ共同体的な組織である。

資本主義社会では、労働者は生産手段から疎外され、資本家に労働力を搾取される。しかし、赤色企業では、生まれながらにして全ての人々が株を持つことで、生産手段に対する所有権を取り戻す。こうして、労働者階級は、企業の利益とその成長から直接的な恩恵を受けることができるのだ。

企業の各部門は独立して活動し、その成果が部門ごとに評価される。これにより、労働者たちは自らの労働の成果に基づいて、その部門の株価の上昇を享受できる。赤色企業は、単なる企業体ではなく、国民全員が株主として参加する新しい形の共同体であり、労働の価値を取り戻し、労働者たちに真の自由と経済的な平等をもたらそうとする構想なのである。