ここにいない男の声が、胸に、少し苦しくよみがえる───。


愛玩なんて言うくせに。

蜘蛛のように独占欲を張り巡らせ、私を、逃がしはしない…蛇──。


溺れるように独占欲を飲み干す──私。


この気持ちが、心情くるしみが。

愛だなんて笑わせる。

恋だなんて、認めない。


だけど、嶺臣は、会ったその日から私の星──。

見上げ、答が返らずとも。


ずっと私を照らし続ける、私の……。

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