第6回ノロケ話だと思ったかい?
私の二度目の恋は高校生でした。初恋は中学。初恋はまた別の機会にでも。
一年生で同じクラス。しかも保育園で一緒だったという。
背が低くてくせっ毛のあるかわいらしい女の子でした。
女子受けも良くて言葉遣いも柔らかく、よく気の利く子でした。
まあ、私が~なので好きになったということは周知になっていましたね('A`)
こういうのは包み隠すものですけど、性分というかじれったかったというか、ストレートでした。直球でした。からかわれましたね~('A`)
学校行事でのバス異動で隣同士になったとき、その子が眠りこけてこっちの片に頭を乗っけてきたときはガッチガチに固まってました。
女の子の時折見せる隙はなんでこんなに可愛らしいのでしょうね?
起きたときに「あっ、ごめん」って言ってきて「あ、うん……」とちょっと気まずかったです。
一度目の告白。破れました。('A`)
当たり前です。
まだまだガキだったのでそこらへんは不得手であまりよくないアプローチもしてしまっていましたからね。肩を抱きよせたりとか寄り過ぎたとか、ああ恥ずかしい……。
んで、いったん距離を置くわけですよ。
さらに一年たって二年生で文系理系で分かりましたからね。
私は学校の中では不思議と女子受けもよかったです。
女子の友達とかもいましたし。陸上部での故障からコルセットをして剣道を初めて、新しく楽しかったこともありますし。
逆に、むかつくやつや、なんかやけに私を嫌う人もいましたし、オタク派閥にいましたし。
そんなこんなでも、なんか忘れることができなくて二度目の告白。
めっちゃキレられました。
……なんかもうね。頭が真っ白になるくらい「しつこい」と畳みかけられてめっちゃ怒られました。
調子にも載っていたんでしょうね。
一度目の告白から距離を置いて、他の女子と仲良くおしゃべりや旅行先でのお土産の交換とか誕生日のプレゼント~とかやっていたので。
結構軽薄なでありつつしつこい感じに思われてたのでしょう。
距離をその子を無視して、その子の親友との方が仲が良かったというややこしい時期もあったので('A`)
人間関係めっさ難しい。
二度目はこっぴどく撃沈。頭が真っ白になって倒れそうでした。
空ってなんで青いんだろうね……。
そしてその後のこと。
とある推察と事実を知る事となりました。
まあ、好きだったって話は仲の良い女子も知っていたのですが。
何で好きなのかと理由を話したけど
「あんたわかってないねー」と言われました。
なぜ?あんな優しそうな物腰で気遣いの出来る女の子なんて、魅力あふれるでしょう?
お人形のようにかわいらしかったらそりゃねえ……
だけれどもその言葉の意味をその後知る事となりました。
それはなんも変哲もない。たった一つの付箋からの言葉。
同じクラスの男子の机に、その子が付箋を貼って去っていったのを見かけて、
何を書いたんだろうって見てみたら。
「明日私と日直だから忘れないでね」
と書かれてあり、私はピンと感づいたというか歯車がかみ合ったというか。
そんな感じで気が付いてしまったのですよ。
「もしこの付箋で伝えなかったらあの子は「一人で日直」をやることになっていた。
つまり、自分だけが負担を強いられ貧乏くじを引いてしまう。
あ……。
あの子の気づかいや優しさを振り返ってみると。
走合致したのです。
彼女の一見、優しさや気遣いに見えていたものは。
「自分が不利にならないように貧乏くじを引いてしまわないようにするための立ち回り、処世術だった」
そして、そんな素晴らしい子なのに私以外惚れた人はいない。
はい、合致しました。
つまりは計算だったわけなんですよ。女の子特有の。
あと、自分が背が低いことがコップレックスっぽかった。
女の子って怖い。
私は見てくれだけで好きと判断していた愚か者でした。
そんな二度目の恋でした。
はい、
「今日も敗北」
でした。
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