第7話 メスガキvs雌垣その2

雌垣は驚いた。無理もない、昨日まで恐竜だったものが人にしかもメスガキ化していたのだから。

「君たちは…シノルニトサウルスかい?」

震える声で2人のメスガキっぽい少女に聞いた。

「そうだよ〜♥」2人は同時に雌垣を見下していそうな声で答えた。

雌垣は改めてしっかりと2人のメスガキに目をやった。姿は確かに人間だ、しかし彼女らの腕に沿って鳥のような羽らしきものが生えており、普通の人間にはない尻尾のようなものが生えていた。

「お兄さん私たちが怖いのぉ?♥」「ざぁーこ♥ざぁーこ♥」

メスガキたちは雌垣を煽った。

「くっ…大人を舐めやがぁってぇえ…わからせてやるぅ…わからせたるわいぃいいい!」

雌垣は煽りに耐えきれず、メスガキたちを捕まえようとして一歩踏み出した。

「遅っそ♥」「何ぃ!!」

メスガキうちの1体が雌垣が反応するよりも早く雌垣のうでに近づいた。

「まっ…まずっ…ぎゃあああ!!」

メスガキは雌垣の腕に軽く噛みつきすぐに離れた。

「びっ…びっくりした…クソぉ!なんて乱暴なメスガキだっ!?…これはもう本当に分からせないといけ………な…………い……」

雌垣はいい終える前にその場にしゃがみこみ、そして倒れる。

( なんだ、これっ…体が痺れる)

雌垣突然のことにびっくりしていると、メスガキのうちの1人が言った。

「お兄さんホントにざぁーこ♥ 」



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