第8話 ただのメスガキではないっ!

「ホントにざぁーこ♥ざぁーこ♥」

(くっ!クソおおお!なんでぇ!こんなことにぃ…)

雌垣は突然のことにびっくりしたと同時に、とても大事なことを忘れていた事に今更ながら気づいたのだった。

「お兄さん♥♥私たちのことただのメスガキだと思ってたんでしょ〜♥私たちはシノルニトサウルスだよぉ?

ただ飛べるだけじゃないんだよぉ♥恐竜で唯一の

[毒を持った]恐竜なのにぃ覚えてなかったんだねぇ♥」

雌垣は完全に忘れていた。このメスガキたちが毒をもっていた事を、分からせるつもりが分からせられたことに悔しさを覚えると共になんかいいなとも思ってしまったのだった。

「ざぁーこ♥ざぁーこ♥ざぁーこ♥ざぁーこぉおおおおおおおおおお」

雌垣を分からせたメスガキ化シノルニトサウルスたちの叫びがけたたましく夜の空に響いた。

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