第15話 バイク
Side:健太郎
獲得!
PV57と☆0個!
今回も普通。
パンパカパーン!
ガチャの結果発表。
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https://kakuyomu.jp/users/455834/news/16818093090986864854
当たったのはトイレットペーパー、弱点看破スキル。
弱点看破をエッチなことに使うと天罰を落とすかも知れん。
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余計なお世話だ。
エッチなことになど使わない。
だけど何に使ったらいいかな。
怨霊の弱点は分かっている。
パチンコとかで使ったら攻略法が分かるかもだけど、金には困ってない。
絶対に勝てるギャンブルは面白くないだろう。
人間相手に使う場面もないと思う。
レベルが上がっているので素で普通の人よりは強い。
拳銃とか出されたら弱点が分かってもたぶん駄目だ。
本当に使えないスキルだな。
まあ、あればピンチに役立つかも知れないけどな。
まあ他のスキルも似たり寄ったりだな。
コメントは4つ。
バイクを買えとのアドバイス。
ローンも組めるけど、一括払いしたい。
さっそくバイク屋に行って、色々な備品込みで73万円の格好いいバイクを買った。
だけど今は冬なんだ。
風を切って走るのはつらい。
安全運転で行こう。
「ねえ、このバイク二人乗りできるんでしょう?」
「中型だからな」
「乗せてよ」
「じゃあ、行くか」
二人乗りは背中に色々と当たる。
この感触だけでバイクを買った意味があるかもな。
「お仕事よ」
そうなんだ除霊のお仕事。
今回は一軒家だ。
事故物件ではない。
交通事故現場を通りかかった時から異変が始まったようだ。
誰もいないのに扉が開いたり、鏡に顔が映ったりしたらしい。
金縛りも頻繁に起こる。
「どうなんだ」
「家に帰りたいだけなんだって」
「怨霊ではないのか」
「ええ」
幽霊と3人乗りでバイクを飛ばす。
「そこのバイク止まりなさい!」
パトカーに呼び止められた。
大人しく路肩の寄せて停まる。
「あれっ、さっきまでは3人乗ってたのに」
婦警さんが驚いている。
「嫌だな、二人乗りですよ。ヘルメットもちゃんと被っているし」
「免許証」
免許証を出す。
「行って良いわ」
「ご苦労様」
住宅地に入った。
「ここよ」
「さあ、家に着いたぞ。俺には見えないし聞こえないけど」
「ただいまって言って家に入って行ったわ」
「お帰りなさい」
扉が開いた。
「あら、お父さんの声がしたと思ったのに。いやね、お父さんは亡くなったのに。バイクの音と聞き間違えたのかしら」
怨霊にならなければ守護霊になれるだろう。
おっさん、頑張れよ。
Side:とあるサラリーマン
車にはねられた。
そして動けなくなった。
何としても家族の下に帰りたい。
私のいる場所に手を合わせていく人がいる。
「頼む。家族に報せてくれ。ここにいると」
「あれっ、声が聞こえた気がするんだけど、変なの。まあ良いか」
ああ、行ってしまった。
「ここって交通事故多発地帯なんだって」
「そうみたい。先月もサラリーマンがはねられたんだって」
「気をつけなきゃ」
「待ってくれ。誰か」
そんな時、ある女性が通りかかった。
なぜか、その女性に惹かれる。
女性についていってこの場から離れることができた。
着いたのは何の変哲もない家。
「私が行きたい家はここじゃない!」
「あれっ、扉が動いたような。きっと風ね」
「頼む。話を聞いてくれ」
この家の中なら移動できるようだ。
ドアの開け閉めだってできる。
「ひっ、ドアが勝手に閉まった。風? それとも誰かの悪戯」
女性が、ドアを開けて廊下を見る。
「私はここにいる!」
「なんかぞわぞわする。風邪かな? 早く寝よう」
女性が歯磨きする。
その様子を後ろから眺めた。
「ひっ、顔が!」
「どうしたの大声出して」
「お母さん、知らない人の顔が鏡にぼんやりと」
「疲れているのよ。試験勉強疲れよ」
「今日はもう寝る」
女性の寝室で気づいて欲しくて色々とアピールする。
だけど一向に気づいてくれない。
女性は寝てしまってようだ。
何となく女性のバリヤーみたいな物が弱くなっている。
体に触れてみる。
女性がうなされて目を覚ました。
「動けない。何! ちょっと、恐い!」
女性がパニックを起こした。
だが体はピクリとも動かない。
バリヤーが復活してきた。
私は弾かれた。
女性が起きる。
「何っ? 洒落になんない。勘弁してよ」
そして、そんなことを繰り返す毎日が始まった。
遂に話ができる人がやってきた。
「頼む。家に帰りたいんだ」
「あなた死んだのよ。分かっている」
「死んだのか。そうか。でも家には帰りたい」
「なら連れて行ってあげる」
バイクに乗せられ、家までたどり着いた。
「ただいま」
「おかえりなさい」
妻の声だ。
帰ってこれた。
家に入ると子供達もいる。
仏壇の部屋に行くと私の遺影が飾ってあった。
今日から仏壇で静かに過ごすよ。
だが、家族に危機があったら助けたい。
「今日ね。お父さんの声がしたの」
妻が仏壇に話し掛ける。
「生きて帰ってきてくれた気がしたのよ。そんなことはないのにね。でも空耳でもお父さんの声が聞けてよかったわ。きっと事故現場から長い道のりを経て帰ってきてくれたのよね。そう思うことにする」
ああ、見守ることしかできないけど、ずっといるよ。
仏壇のおりんを鳴らした。
チーンと澄んだ音がした。
「あら、お父さんから返事があったわ」
今までかなり力を使ってもうへとへとだ。
これからはそうやって相槌を打つことさえできないだろう。
しばらく眠るよ。
お休み。
「安らかに眠ってね」
眠りが心地いい。
やはり我が家が一番だ。
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今回のスキルと☆:
獲得スキル、弱点看破
☆残り34個
今回の収支リワード:
収入
57リワード
支出
最下級回復ポーション卸し分10個、100リワード
魔石100個、500リワード
魔導インク2個、272リワード
残金
24,163リワード
今回の収支¥:
収入
キュアウォーター3本、3000円
ハイヒール軟膏2個、2000円
ライフエチャント10個、1000円
最下級回復ポーション卸し分10個、20000円
魔石卸し分100個、500000円
光の剣、10000円
除霊代、5000円
支出
食費、2,150円
ライフエチャント10個、700円
光の剣1本、7000円
バイクと備品、760000円
残金
563,298円
銀のたわし:3個
次の分岐:
怨霊退治。
怨霊成仏の条件は?
①パワハラ上司を懲らしめる。
②危機にある怨霊の恋人を救う。
③黒歴史である創作物を葬る。
コメントでどれが良いか書いて下さい。
12/27日の午後2時締切です。
同数は作者の都合で決めます。
下一桁スタートガチャ:
現代ファンタジーの週間ランキングの下一桁でガチャを回します。
一日のガチャ権利が2個になったら、二桁目で。
権利が3個と4個の場合、月間ランキングで、それ以上は年間と、累計で。
♡10毎にノーマルガチャ:あと♡10個
⓪ 銀のたわし
① 銀のたわし
② トイレットペーパー
③ 10000リワード
④ 1000リワード
⑤ 100リワード
⑥ 10リワード
⑦ 魔力視スキル
⑧ 霧化スキル
⑨ 味見スキル
☆100毎にスーパーガチャ:あと☆46個
⓪ 超身体強化
① 残機
② 幸運
③ 強奪
④ 竜化
⑤ 毎回リワード+10
⑥ 言霊
⑦ 再挑戦
⑧ 霧化
⑨ 十秒無敵
PV1000毎にリワード倍増ガチャ:あと175PV
⓪ 銀のたわし
① リワード獲得1.1倍
② リワード獲得1.2倍
③ リワード獲得1.5倍
④ リワード獲得2倍
⑤ リワード獲得5倍
⑥ リワード獲得10倍
⑦ リワード獲得100倍
⑧ トイレットペーパー
⑨ 銀のたわし
ランキングのスクショ撮って、近況ノートにあげます。
かなり未来の分岐:
10万字までに累計5万リワードが稼がないと異世界堂閉店。
累計5万リワード行ったらネットショップを立ち上げて第2章に突入。
名前:金子・健太郎
レベル:12
魔力:128/720
スキル:
[ ]カクカクⓘ
水生成ⓘ
点火ⓘ
乾燥ⓘ
送風ⓘ
照明ⓘ
殺菌ⓘ
擬死ⓘ
方位ⓘ
加熱ⓘ
弱回復ⓘ
強回復ⓘ
石化魔法ⓘ
読心魔法ⓘ
土魔法ⓘ
転倒ⓘ
聖銀皮ⓘ
王打ⓘ
弱点看破ⓘ
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