第14話 マンション

Side:健太郎

 獲得!

 PV76と☆3個!


 今回は普通。


 パンパカパーン!

 ガチャの結果発表。

――――――――――――――――――――――――

https://kakuyomu.jp/users/455834/news/16818093090877705172

 当たったのはトイレットペーパー、100リワード、10000リワード、1000リワード。

 一度に4回ガチャは初めてか。

 この調子じゃ。

――――――――――――――――――――――――


 トイレットペーパーはサービスの粗品だな。

 リワードは地味に嬉しい。

 魔石で500リワードが毎日減るからね。


 コメントは5つ。

 マンションを買えとのアドバイス。

 今の経済状況だと3000万円ぐらいは容易い。


 高級マンションを取り扱う不動産に行くと、ファイルを出された。

 ペラペラとめくるがどうもピンと来ない。


「部屋を見て見ますか?」

「いや、そうだ。事故物件とかないか。買った人がすぐに転売するような。幽霊話があるような物件だ」

「良いんですか。転売するとなると買った値段では売れませんよ」

「良いんだ」


 従業員は黒いファイルを出してきた。

 ペラペラとめくる。

 一軒家が多いな。

 その中に、タワーマンションの一部屋があった。

 定価は1億らしい。

 70%オフと書いてある。

 良いね。

 こういうのが良い。


 写真を見ると、かなり広い部屋だ。

 億ションだけのことはある。


「これにしよう」

「ローンですよね」

「まあな、頭金は50万円で良いか?」

「頭金が少ないと、のちのち大変になりますよ」

「構わないよ」


 書類を書いて、商談は終わった。

 保証人の部分は後日だ。

 親に頼むつもり。

 さて、椎愛しいらを呼び出そう。


「もう、忙しいんだから」

「そんなことを言うなよ。除霊代、5万円払うからさ」

「やった! いよ、お大尽!」


 タワーマンションの一回で鍵を差し込む。

 オートロックが解除された。


 階は46階だ。


「やばいな。霊感のない俺でもぞわぞわ来る」

「ええ、かなり強敵ね」

「スキルを惜しみなく使おう。【聖銀皮】。光の剣と水鉄砲は大丈夫か?」

「ええ、準備万端」


「ここだな。開けるぞ」


 ドアを開けるとギギーっと軋んだ。

 ドライアイスみたいな物が部屋から廊下に流れた。

 スマホで撮影したがドライアイスは映らなかった。


 うん、霊媒物質みたいな物か。


「いるわね。うじゃうじゃと」

「光の剣で指し示してくれ」

「ええ、まずはそこ」


 俺は椎愛しいらのナビで何もない所を抱きしめる仕草をした。


「どうだ?」

「一匹片付いただけ」


 その時、台所から包丁が飛んできた。

 包丁は俺に当たり火花を散らした。

 ミスリルの肌は伊達じゃない。


 椎愛しいらが水鉄砲を撃ちまくる。

 俺はその位置に行って抱きしめる仕草。

 包丁や皿がバンバン飛んで来る。

 ノーダメージだが、激しい攻撃だ。


 カーテンが閉まって、照明が落ちた。

 昼なのに真っ暗だ。

 だが、椎愛しいらの光の剣の灯りは消えない。

 暗がりの中、ベッドが飛んできた。

 おう、何でもありだな。

 だが聖銀皮でノーダメージだ。


 俺は全ての部屋に入って隅々まで抱きしめた。

 照明が元に戻る。


「全部片付いたわよ。お礼を言われたわ。怨霊にはなりたくなかったみたい」

「どんな霊なんだ?」

「綺麗な女の人」


 まあ、色々とあったんだろうな。

 ベッドを片付けて、皿の破片とか、包丁を片付ける。


 居間のテーブルに花瓶があって枯れた花が活けてあった。

 椎愛しいらが花を買ってきて、活ける。

 笑い声が聞こえた気がした。

 嫌な感じはしない。


 椎愛しいらを見ると黙って頷いていた。


 部屋はダイニングキッチンと、寝室と、書斎と、子供部屋。

 寝室はベッドが置いてあるだけだ。

 書斎は机と空の本棚。

 子供部屋には額があって子供が描いた絵が飾ってあった。

 俺はその絵を外した。


 不動産屋に保証人の書類を出す。

 親には画期的な発明をして、毎日50万円が入ると言ったら、そうか出世したなと言われて、快く判を押してくれた。

 休学も認めてくれたので人安心だ。


「どうでした? あそこに入った人は一晩で震えあがってしまって」

「最初の不幸があって亡くなった人がいるだろう」

「ええ」

「子供が描いた絵を供養してやりたい。菩提寺はどこだ」

「そこまでは分かりません」

「私、分かるわよ」


 椎愛しいらが分かるらしい。

 じゃ後で行こう。


「いやー、あの物件が片付いてよかった。掃除に入った人もなぜか震えあがって逃げ出す始末だったんですよ。特に子供部屋の絵。あれに触った人は怪我したりしてます」

「俺達は霊能力者だから、あんなのは屁でもない。良ければ1万円でほかの物件も除霊してやろうか」

「あの部屋に一週間寝泊まりしてからなら、依頼しましょう」


 お寺に行って、お墓の前で手を合わせる。

 納骨室の蓋の石をどかして、骨壺があるのを確認。


椎愛しいら、ここで合っているのか」

「ええ、子供の霊がここだと言っているわ」


 絵を納骨室に納めて元通りにする。

 これで終わったな。

 仲の良い家族だったんだろうか。

 詳しく聞いても仕方ないから聞かないが。


 早速、荷物を運び込んだ。

 布団と衣類だけだからな。

 元住んでいたワンルームは店として使う予定。


「ここなら大学も近いわね」

「なんなら一緒に住んでみるか」

「馬鹿、段階を飛ばすんじゃないわよ。まずは恋人からでしょう」

「どうなんだ?」


「ムードもないわね。何がどうなんだよ」

「いや、恋人になってくれるかどうかだ」

「0点、でも良いわ。タワーマンションをバーティ会場として貸してくれるならね。友達と騒いで泊まりたいわ」

「そんな事ならオッケーだ。その時、俺は元のワンルームに泊まるよ」


 ただ、除霊するだけでなく、霊の望みも叶えてやりたい。

 霊にはなるべく安らかな気持ちになって欲しいからな。


――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り34個


今回の収支リワード:

 収入

 76リワード

 ガチャ11100リワード


 支出

 最下級回復ポーション卸し分10個、100リワード

 魔石100個、500リワード

 魔導インク2個、272リワード


 残金

 24,978リワード


今回の収支¥:

 収入

 キュアウォーター4本、4000円

 ハイヒール軟膏3個、3000円

 ライフエチャント10個、1000円

 最下級回復ポーション卸し分10個、20000円

 魔石卸し分100個、500000円


 支出

 食費、1,890円

 ライフエチャント10個、700円

 椎愛への除霊代、50000円

 光の剣1本、7000円

 マンション頭金、500000円


 残金

 792,148円


銀のたわし:3個


次の分岐:


 儲かり過ぎなので、散財する。

 何を買う?


 ①バイク、73万円。

 ②車、350万円。

 ③マンション、3000万円。


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 12/26日の午後2時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


下一桁スタートガチャ:

 現代ファンタジーの週間ランキングの下一桁でガチャを回します。

 一日のガチャ権利が2個になったら、二桁目で。

 権利が3個と4個の場合、月間ランキングで、それ以上は年間と、累計で。


♡10毎にノーマルガチャ:あと♡6個

 ⓪ 銀のたわし

 ① 銀のたわし

 ② トイレットペーパー

 ③ 10000リワード

 ④ 1000リワード

 ⑤ 100リワード

 ⑥ 10リワード

 ⑦ 弱点看破スキル

 ⑧ 霧化スキル

 ⑨ 味見スキル

☆100毎にスーパーガチャ:あと☆46個

 ⓪ 超身体強化

 ① 残機

 ② 幸運

 ③ 強奪

 ④ 竜化

 ⑤ 毎回リワード+10

 ⑥ 言霊

 ⑦ 再挑戦

 ⑧ 霧化

 ⑨ 十秒無敵

PV1000毎にリワード倍増ガチャ:あと232PV

 ⓪ 銀のたわし

 ① リワード獲得1.1倍

 ② リワード獲得1.2倍

 ③ リワード獲得1.5倍

 ④ リワード獲得2倍

 ⑤ リワード獲得5倍

 ⑥ リワード獲得10倍

 ⑦ リワード獲得100倍

 ⑧ トイレットペーパー

 ⑨ 銀のたわし

 ランキングのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


かなり未来の分岐:


 10万字までに累計5万リワードが稼がないと異世界堂閉店。

 累計5万リワード行ったらネットショップを立ち上げて第2章に突入。


名前:金子・健太郎

レベル:12

魔力:128/720

スキル:

 [ ]カクカクⓘ

 水生成ⓘ

 点火ⓘ

 乾燥ⓘ

 送風ⓘ

 照明ⓘ

 殺菌ⓘ

 擬死ⓘ

 方位ⓘ

 加熱ⓘ

 弱回復ⓘ

 強回復ⓘ

 石化魔法ⓘ

 読心魔法ⓘ

 土魔法ⓘ

 転倒ⓘ

 聖銀皮ⓘ

 王打ⓘ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る