第9話 ライバル会社
Side:健太郎
獲得!
PV89と☆3個!
平常運転ですね。
パンパカパーン!
ガチャの結果発表。
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https://kakuyomu.jp/users/455834/news/16818093090591855893
当たったのは転倒スキルじゃな。
いたずらには使えるぞい。
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要らないスキルだ。
ひったくり犯とかいたら、転ばせて逮捕できるけど、そんなことは起こらない。
コメントは3つ。
ライバル会社が登場か。
まあ何とかなるだろう。
最下級ポーションの卸しは10本。
2万円の儲け。
ライバル会社に横流しとかあったら嫌だな。
お婆さん達に裏切り者はいないと思いたい。
まいどの健康食品ライフエチャントを10個買った。
昨日、買ったのは売り切った。
固定客がいるのは嬉しい。
ハイヒール軟膏は12個売れた。
何が起こった。
買っていったのはサラリーマンがほとんど。
口コミかな。
在庫、61個。
キュアウォーターは3個売れた。
在庫が少ない。
キュアウォーターを作らないと。
2本ポーションを買って、20本のキュアウォーターを作った。
在庫、23個。
怨霊退治の仕事が5件も入った。
どれも大した怨霊ではなくて、水生成で作った水で退治できた。
だが、レベルが1上がった。
「いらっしゃい」
「ライフ何とかというお菓子下さい」
子供がライフエチャントを買いにきた。
「ひとつで良いのかな?」
「うん」
念の為、水生成で作った水を指で弾いて少し飛ばす。
「ひゃっ!」
「ごめん冷たかった? ちょっとしたおまじないなんだよ」
「そう」
子供の目が胡散臭いものを見る目になった。
「まあ気休めだよ。塩を掛けるのと変わらない。お母さんに聞いてみると良い」
「うん、そうする」
しばらくしてから来たのは。
「勇気が出る飲み物を下さい」
女子中学生だ。
ブレイブポーションをお求めか。
まあ良いか。
「はいよ」
「これって麻薬?」
「誰に聞いたんだ?」
「サラリーマンの人。買って来たら1万円あげるって言われて」
「おいおい、そういう話に乗ったらいけないだろう。売ってもらえなかったって言うんだな」
「そうする。でも麻薬じゃないの?」
「そう思うんだったら警察に電話してみろよ」
「良いの?」
「もちろんだ」
女子中学生は電話し始めた。
「通報したから。さようなら」
警察が来るかと思ったら来た。
「通報があったので来ました。お宅の健康食品が害のないのは知ってます。ただ仕事なので」
「ご苦労様です」
「勇気の出る飲み物だそうで」
「言葉のあやですよ」
「そうでしょうね。」
警察は帰って行った。
なんか不穏な気配だ。
1万円で女子中学生を差し向けてきた奴はどんな奴だろう。
外に出てみたがそれらしい奴はいない。
神様が守ってくれているはずなんだが、どこかの工作員じゃないだろうな。
「大変よ!」
ライフエチャント株式会社のお婆さんがやって来た。
「事件ですか。事故ですか」
「買収話が持ち上がって、会社の人が真っ二つ」
「買収してる人が欲しいのは異世界の薬だろう。ライフエチャント株式会社は関係ないと思うけどね」
「そうなのよ。それで聞きにきたの。買収されたら薬はどうなるかって?」
「買収先の評判が悪ければ売らない」
「みんなに伝えてくるわ」
買収と言う手で来たか。
まともな会社ならウエルカムなんだけどな。
Side:ライフエチャント株式会社の社員
私はただのお婆ちゃん。
ライフエチャントという会社で仲間と健康食品のお菓子を作っている。
買収話が持ち上がった。
その額、3000万円。
全員で分けてもかなりの額。
でも、菓子作りは生きがいなの。
「薬の卸してくれている異世界堂は、買収先を見て決めるみたい」
「買収の条件に薬の安定供給があるわよね」
「このままだと違約金を払わないといけないかも」
「まあ大変」
「とにかく買収先を調べないと。孫がこういうのに詳しいから聞いてみる」
調べた会社の製品の評判はすこぶる良かった。
これなら大丈夫。
異世界堂の店主に言うと、怪しいと言われた。
評判が良すぎるらしい。
1割ぐらいは否定的な意見があるものなのだそう。
なるほどね。
話し合いの場が設けられた。
「こちらが薬を卸している異世界堂さんです」
「異世界堂です」
「私どもはエレファントラッキーです」
「知ってますよ。【読心】。商品の評判がいいそうですね」
「はい、どなたにもご満足頂いております」
「嘘だな。サクラを使ってレビューを書かせている。否定的なレビューは消しているみたいだな」
「名誉棄損で訴えるぞ」
「どうぞ。その代わりこちらも黙ってない。サクラの人の名前と住所は○○だな」
「なぜそれを?!」
そんなカラクリだったのね。
危うく騙されるところだった。
「買収話はなかったことにして下さい」
私達の心がひとつになった。
「後悔するぞ」
「私達はライフエチャントの素晴らしさを広めたいとその心でやってます。悪徳業者の言いなりにはなりません」
社長がそう言って商談は終わった。
みんなでライフエチャントをひとつずつ食べてお茶を飲む。
こういう時間が大切なのよ。
忘れてたような気がする。
目先の金に騙されたらいけないわね。
さあ、頑張ってライフエチャントを焼きましょう。
「私もどこか胡散臭いと思っていたのよね」
「ええ私も」
「美味い話には裏がある。もちろんライフエチャントには裏はないけど」
「ライフエチャントは美味しいけど、裏はないわね。表も裏もこんがり焼けているだけだから」
「大変! 見て!」
持って来られたのはビラ。
ライフエチャントはインチキだ。
こんなのを食べると病気になると書かれている。
きっと、エレなんとかの仕業ね。
「得意先はどう?」
「今のところ取引をやめるようなことはないわね。それどころか売れ行きが良いみたい」
「何でかしら?」
「固定客が火消しに回ってくれているみたいね」
「効果があるのは私達が良く知っている。売れ行きが鈍っても在庫は私達だけで消費できる」
「安心ね」
妨害工作なんかに負けないわ。
異世界堂さんから、電話があったわ。
そっちがその気なら手段があるらしい。
どうするのかしら。
年甲斐もなく何だかワクワクしてきたわ。
これが孫が好きだというざまぁ展開かしら。
スキっとする結末になると良いわね。
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今回のスキルと☆:
獲得スキル、転倒
☆残り23個
今回の収支リワード:
収入
89リワード
支出
最下級回復ポーション卸し分10個、100リワード
最下級回復ポーション2個、20リワード
残金
16,742リワード
今回の収支¥:
収入
キュアウォーター3本、3000円
ハイヒール軟膏12個、12000円
ライフエチャント10個、1000円
最下級回復ポーション卸し分10個、20000円
依頼料、25000円
支出
食費、2159円
ライフエチャント10個、700円
スプレーボトル20個、2200円
残金
222,432円
銀のたわし:0個
次の分岐:
健康食品のライバル会社登場。
ライバルへの反撃は?
①転倒スキルでライバルの会社の役員全員が軒並み転がって病院送り。
②怨霊をライバル会社に集める。
③レビュアーのサクラの事実を公表。
コメントでどれが良いか書いて下さい。
12/20日の午後2時締切です。
同数は作者の都合で決めます。
下一桁スタートガチャ:
現代ファンタジーの週間ランキングの下一桁でガチャを回します。
一日のガチャ権利が2個になったら、二桁目で。
権利が3個と4個の場合、月間ランキングで、それ以上は年間と、累計で。
♡10毎にノーマルガチャ:あと♡1個
⓪ 銀のたわし
① 銀のたわし
② トイレットペーパー
③ 10000リワード
④ 1000リワード
⑤ 100リワード
⑥ 10リワード
⑦ 聖銀皮スキル
⑧ 王打スキル
⑨ 味見スキル
☆100毎にスーパーガチャ:あと☆60個
⓪ 超身体強化
① 残機
② 幸運
③ 強奪
④ 竜化
⑤ 毎回リワード+10
⑥ 言霊
⑦ 再挑戦
⑧ 霧化
⑨ 十秒無敵
PV1000毎にリワード倍増ガチャ:あと537PV
⓪ 銀のたわし
① リワード獲得1.1倍
② リワード獲得1.2倍
③ リワード獲得1.5倍
④ リワード獲得2倍
⑤ リワード獲得5倍
⑥ リワード獲得10倍
⑦ リワード獲得100倍
⑧ トイレットペーパー
⑨ 銀のたわし
ランキングのスクショ撮って、近況ノートにあげます。
かなり未来の分岐:
48話までに累計5万リワードが稼がないと異世界堂閉店。
累計5万リワード行ったらネットショップを立ち上げて第2章に突入。
名前:金子・健太郎
レベル:4
魔力:75/80
スキル:
[ ]カクカクⓘ
水生成ⓘ
点火ⓘ
乾燥ⓘ
送風ⓘ
照明ⓘ
殺菌ⓘ
擬死ⓘ
方位ⓘ
加熱ⓘ
弱回復ⓘ
強回復ⓘ
石化魔法ⓘ
読心魔法ⓘ
土魔法ⓘ
転倒ⓘ
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