第8話 猫
Side:健太郎
獲得!
PV63と☆3個!
うん、普通。
平常運転でなにより。
パンパカパーン!
ガチャの結果発表。
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https://kakuyomu.jp/users/455834/news/16818093089805132200
当たったのは1000リワードじゃな。
まあまあかの。
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うん、確かにまあまあだ。
でも地味に嬉しい。
コメントは5つ。
ストーカー探しをするらしい。
最下級ポーションの卸しは10本。
2万円の儲け。
他にも卸しをしたら、大金持ちになるんじゃないだろうか。
でも胡散臭い薬品を買ってくれる人はいないだろう。
まいどの健康食品ライフエチャントを10個買った。
昨日、買ったのは売り切った。
ファンがいるのがありがたい。
ハイヒール軟膏は3個売れた。
在庫、73個。
キュアウォーターは2個。
在庫、6個。
うん、こっちの売り上げが伸びてない。
パッケージとかが手作りで貧乏感丸出しなのが悪いんだろうな。
まあ、そのうち口コミで爆発するように売れるに違いないと密かに期待している。
計画ならある。
最下級ポーションを使っているが、下級ポーションを材料に使えば良い。
今売っているのを無印として、下級ポーションのはシルバーとして、シルバーハイヒール軟膏とシルバーキュアウォーター化粧水とシルバーライフエチャント健康食品を作る。
そうすれば効果が上がる。
同様に中級ポーションを使ってゴールドを作る。
上級ポーションはプラチナだ。
最上級ポーションはダイヤモンド。
ただ、作ったはいいが売れないようだと困る。
どこかの会社がやってくれないかな。
株式会社ライフエチャントのお婆さんに、下級ポーションの話をしたら、10倍の値段では売れないわよと言われた。
せいぜいが倍の値段ねとも。
リワードに対しての利益率が良くないことになる。
下級ポーションは最下級ポーションの10倍の値段だから。
うーん、難しいな。
こう考えたら良いのか。
今まで最下級ポーションを1本使っていた場合、その量を倍にすれば。
ただ、ポーションは不味い。
健康食品が多少不味いのはありがちだけど、限度があるからな。
化粧水も匂いとかが気になるようでは駄目だ。
そう考えると軟膏は問題ないな。
ポーション量2倍のシルバーハイヒール軟膏を売り出すか。
いや、効果的にそんなに変わるとは思えない。
それにワセリンは水に溶けない。
ポーション2本は厳しいかも。
商品開発が難しい。
「友達がストーカー被害に遭っているの。ストーカー探しを手伝って」
コメントにあった事件だな。
受けるしかないだろう。
「精一杯やらせてもらう」
「でも不思議なのよね。物の配置が知らない間に変わっていて、鍵を取り換えたそうなの。でも駄目だった」
「怨霊かな?」
「その可能性も視野にいれないとね」
早速、現地調査。
ふむ、ぜんぜん感じないな。
もっとも俺には霊感はない。
「でどうなんだ?」
「怨霊も霊も、いないわね」
「てっきり怨霊の仕業だと思ったんだけどな」
さて、推理か。
部屋に変わった所があるとすれば、変な階段が付いた柱があって、天井から少し低い位置に板が渡してある。
これは、猫のために作ったんだよな。
でも猫の気配はない。
「キャットウォークがどうかしたの」
「いや猫がいないと思って」
「そう言えばそうね」
依頼主から話を聞かないといけないな。
Side:
最初に思ったのは、机の上の文房具の位置が変わっていること。
偶然よと心に言い聞かせてみたけど、それから注意していると、確かに何度も配置が変わっていた。
極めつけは夜歩いていた時、視線を感じたのだけどふり返っても誰もいない。
微かな足音がしたので振り返らずに走った。
それから、夜道で何度か物音がした。
誰もいないのに。
部屋を調査して、聞きたいことがあるみたい。
「なに?」
「いや、キャットウォークあるよな。猫は?」
「あれは前の住人が設置したのよ」
「なるほど。謎は解けた。たぶんここだな」
男性が机の下を覗き込む。
「どう?」
「あったぞ、キャットドアだ。こうなれば簡単だな。猫の好きそうな餌を皿に入れて待てば良い」
言われてかつお節を皿に入れて床に置いた。
待つ事2時間。
物音がしたので見てみると、机の下から猫が現れた。
「にゃー」
猫は用心深く見渡すと、かつお節の魅力に負けたのか、皿のそばに寄って食べ始めた。
「心を読んでみたら」
「そうする。【読心】。前の餌係はどこに行ったのかって。今の餌係はやっと餌を出してくれたって言ってる」
「人間は餌係なの。それにしても猫の仕業だったのね」
「きっと、前の住人が飼っていたに違いない。どうする? キャットドアを外せば良いけど」
「どうしよう」
「外さない方が良いわね」
「何で」
「怨霊が猫を嫌がるからよ。少し離れた場所にお墓あるでしょ。あそこから怨霊が漂ってきているわ。猫のいない部屋だと被害があるかも」
「えっ、本当? 猫と暮らす毎日も良いかもね」
「避妊手術はしてあるようだな。耳が切ってあるからな」
「増えたりしないのなら飼おうかな」
住人が増えた。
夜の道での足音と物音の犯人もこの猫だった。
夜、道で寄って来るのを確認したから。
前は部屋で私の匂いを覚えて、寄ってきたのね。
餌が欲しかったのかも。
サービスに貰った光るキーホルダーを貰ってから、肩こりしなくなった。
というか、体調がすこぶる良い。
これは良いものよ。
それと猫に好かれるようになった。
街を歩くと野良猫が寄って来る。
猫を飼い始めたからかな。
それともキーホルダー?
肩こり防止のキーホルダー・マナライトの予備を買わないと。
1個1000円は高いけど、それだけの価値がある。
友達にも勧めようかな。
結局、10個も買ってしまった。
一緒に買った健康食品のライフエチャントも好き。
特に猫ちゃんが気に入ったみたい。
人間の食べ物は良くないって聞いているけど、少量のホットケーキなら問題ないわよね。
心配になって、猫ちゃんを病院に連れて行ったら、こんなに健康な猫は見たことがありませんと言われた。
人間に良いのだから猫にも良いのかしら。
成分にある異世界の薬ってちょっと気になるけど、たぶん洒落で書いているのよね。
うん、そうよね。
きっとそう。
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今回のスキルと☆:
獲得スキル、なし
☆残り20個
今回の収支リワード:
収入
63リワード
ガチャ1000リワード
支出
最下級回復ポーション卸し分10個、100リワード
ゴブリンの魔石10個、50リワード
残金
16,773リワード
今回の収支¥:
収入
キュアウォーター2本、2000円
ハイヒール軟膏3個、3000円
ライフエチャント10個、1000円
最下級回復ポーション卸し分10個、20000円
マナライト10個、10000円
依頼料、5000円
支出
食費、2389円
ライフエチャント10個、700円
残金
166,491円
銀のたわし:0個
次の分岐:
健康食品のライバル会社登場。
ライフエチャント株式会社を買収するために脅してくる。
反撃は?
①ライバルの健康食品を毒感知魔道具で告発。
②ライバルの健康食品が効果なしを鑑定魔道具で証明。
③レビュアーのサクラを使っているのを読心スキルで突き止め告発。
コメントでどれが良いか書いて下さい。
12/19日の午後2時締切です。
同数は作者の都合で決めます。
下一桁スタートガチャ:
現代ファンタジーの週間ランキングの下一桁でガチャを回します。
一日のガチャ権利が2個になったら、二桁目で。
権利が3個と4個の場合、月間ランキングで、それ以上は年間と、累計で。
♡10毎にノーマルガチャ:あと♡6個
⓪ 銀のたわし
① 銀のたわし
② トイレットペーパー
③ 10000リワード
④ 1000リワード
⑤ 100リワード
⑥ 10リワード
⑦ 聖銀皮スキル
⑧ 王打スキル
⑨ 転倒スキル
☆100毎にスーパーガチャ:あと☆60個
⓪ 超身体強化
① 残機
② 幸運
③ 強奪
④ 竜化
⑤ 毎回リワード+10
⑥ 言霊
⑦ 再挑戦
⑧ 霧化
⑨ 十秒無敵
PV1000毎にリワード倍増ガチャ:あと626PV
⓪ 銀のたわし
① リワード獲得1.1倍
② リワード獲得1.2倍
③ リワード獲得1.5倍
④ リワード獲得2倍
⑤ リワード獲得5倍
⑥ リワード獲得10倍
⑦ リワード獲得100倍
⑧ トイレットペーパー
⑨ 銀のたわし
ランキングのスクショ撮って、近況ノートにあげます。
かなり未来の分岐:
48話までに累計5万リワードが稼がないと異世界堂閉店。
累計5万リワード行ったらネットショップを立ち上げて第2章に突入。
名前:金子・健太郎
レベル:3
魔力:42/45
スキル:
[ ]カクカクⓘ
水生成ⓘ
点火ⓘ
乾燥ⓘ
送風ⓘ
照明ⓘ
殺菌ⓘ
擬死ⓘ
方位ⓘ
加熱ⓘ
弱回復ⓘ
強回復ⓘ
石化魔法ⓘ
読心魔法ⓘ
土魔法ⓘ
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