第7話 告白する勇気を下さい

Side:健太郎

 獲得!

 PV50と☆0個!


 ちょい少な目。

 ガチャに期待。


 パンパカパーン!

 ガチャの結果発表。

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https://kakuyomu.jp/users/455834/news/16818093089747007824

 読心スキルとトイレットペーパーか。

 ふむ、結構大当たりを引く。

 トイレットペーパーはおまけかの。

――――――――――――――――――――――――


 やったのか?!

 読心スキルは使い所が難しい。

 椎愛しいらに使ったら嫌われそう。

 よほどの理由がない限り人間に使ったら駄目だな。

 そう誓おう。


 コメントは6つ。

 告白の手伝いか。

 どうなることかな。


 椎愛しいらに渡した微妙に光るキーホルダー。

 結構良いらしい。

 怨霊除けにばっちりだとのこと。

 これを量産するのはいいけど、ポーションとの値段の兼ね合いを考えたら、1000円で売りたいところだ。

 怨霊を寄せ付けませんとか宣伝しても売れないんだろうな。


 とりあえず5個作る。

 ゴブリンの魔石5個買って、25リワード。


 最下級ポーションの卸しは10本。

 2万円の儲け。

 ライフエチャントのおばあちゃん達は頑張っている。

 まあ、会社で働ける年齢ではないから、小遣い稼ぎに良いんだろうな。


 健康食品ライフエチャントを10個買った。

 昨日、買ったのは売り切った。

 何気にファンがいるんだよな。


 株式会社の方を紹介しても近いからという理由で俺の所から買っていく。

 俺が店を留守にしている時は後で配達とかしてるからな。

 利便性はたしかにある。


 ハイヒール軟膏は4個売れた。

 在庫、76個。

 キュアウォーターは5個。

 在庫、8個。


 微光の魔道具キーホルダーだな。

 マナライトという名前にした。

 幸運のキーホルダーとチラシには書いたが、うーん誰も買わんだろうな。

 何か良い売り方がないものか。


 怨霊に憑かれ易い人とかに売り込めたら最高なんだけど、たぶん憑かれた人ってほとんど自覚がないんじゃないかな。

 なんか怠いなとしか思ってない気がする。

 怨霊にもレベルがあって、低級なのは自我がなくて、憑かれてもさほど害がないって椎愛しいらが言ってた。

 いっそのこと肩こり治療キーホルダーとして売り出すか。


 駄目だな、ただの肩こりには効かない。

 そうか、微光と微回復にすれば良いのか。

 魔法陣が少し複雑になるな。

 ゴブリンの魔石は小さいから描くのが大変だ。


 判子を作るべきか。

 100均で売っているので作れるが。

 彫るのが大変だな。

 何せゴブリンの魔石は1センチあるかどうか。


 簡単な魔法陣を描くのだって骨が折れる。

 ああ、表を微光と裏を微回復を作れば良いのか。

 でも魔石は平らじゃないんだよな。

 判子も押しづらい。


 うーん、変形スキルとか欲しいな。


「悩んでおるようじゃな。良い事を教えてやろう。魔石は土属性じゃ」


 神様、あざす。

 土魔法を取れば良いんだな。

 ☆10スキルの土魔法を取る。


 魔石に使ったら確かに四角い板状に変形出来た。

 これであとは判子を作るだけだ。


 微光と微回復のキーホルダーができた。

 表向きは肩こり防止。


 これでも、最初は売れないんだろうな。

 インターホンが鳴った。

 出てみると中学生だった。


Side:とある男子中学生


 ライフエチャントという健康食品を親が嵌って、僕もそれをたまに食べている。

 それを食べているから、親は体調が良いなんて言う。

 気になったので成分を見てみる。

 異世界の薬が入っているらしい。

 異世界の薬?

 魔法薬かな。

 ならば、色々な願いが叶うはずだ。


 発売してるライフエチャント株式会社を訪ねる。


「あの」

「なあに?」


 お婆さんが沢山いてそのうちの一人が僕の話を聞いてくれた。


「魔法の薬が欲しいんです」

「若いのにどこか悪いのかい」

「ええと、その……」


 好きな子と付き合いたいなんて言えない。

 どう言おう。


「言いたくない病気ね。何かしらインキンとか。性病だったらお医者さんに行った方が良いわ」

「そんなんじゃないです。あの病気というか、なんていうか」

「ああ、不治の病ね」


「不治の病?」

「恋の病ってことよ」

「そっ、そうです」

「分かったわ。雑貨店異世界堂に行ってみなさい。チラシをあげるわ」


 チラシを貰った。

 辿り着いたのはワンルームマンション。

 扉にはコピー用紙が張り付けられ、雑貨員異世界堂と書かれているだけ。


 怪しい店だ。

 でも、魔法の薬を手に入れたい。

 思い切ってインターホンを押すと、大学生ぐらいの人が出て来た。


「あの、魔法の薬が欲しいんです」

「へぇ、どんな薬が欲しいのかな?」


「それが、その……」

「はっきりしろよ。男だろ」


「好きな子と付き合いたいんです!」

「なら、簡単だ。校舎裏に呼び出して告白すれば良い。花なんか持って行くと良いだろう」

「それができれば。僕なんか魅力がないし、きっとフラれるに決まっています」

「あのな。薬の力で好きになってもらっても虚しいぞ。そういう物語を読んだことがないのか? 大抵は悲劇で終わる」

「分かってます。告白する勇気が出ないんです。フラれると思うと一歩が踏み出せない」


「なるほど。ブレイブポーションだな。本来は恐怖を忘れさせるものだが、あと一歩を押してくれるかもな」


 そう言われて2000円を出して、ブレイブポーションを受け取った。


「これって体に悪かったりしないんですか?」

「コーヒーを飲むぐらいだな」

「コーヒーですか」


 あまり期待できないけど、コーヒーの眠気覚ましぐらいの効果があれば。

 昼休みになり、ブレイブポーションを呷った。

 あの子のクラスメートに校舎裏で待っていると告げる。

 ポーションのせいか何なのか分からないが、ここまでは上手く行った。


 校舎裏で待つこと10分。

 この10分が永遠と思われるほど長かった。

 時計を何度も確認したぐらいだ。


 30分経ったら諦めようと思っていた。

 彼女が角から現れる。


 心臓がバクバク言っている。

 だが、ポーションのおかげか、激しい鼓動はすぐに収まった。


「えっと、私に用なんだって?」

「す、好きで、です。つ、付き合って下さい」


 そう言って花束を差し出した。


「ごめん。いま誰とも付き合うつもりはないの。勉強頑張らないといけないし」

「そんな……」

「でも友達からなら」

「分かりました。一緒に勉強頑張りましょう。土曜日、図書館にいっ、いっ、いきませんか?」

「ええ」


 やった。

 図書館デートだ。

 なんと言おうが図書館デート。

 そうだ。


「試験の時に頭の良くなる食べ物を持ってきます」

「あるわね。そういうパンが」

「はい、一緒に食べましょう」


 ブレイブポーションをパンに入れれば緊張しないはずだ。

 きっと、試験の日とかに食べると良いと思う。

 コーヒーぐらいの副作用なら安全だよね。

――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、読心魔法スキル、土魔法スキル

 ☆残り17個


今回の収支リワード:

 収入

 50リワード


 支出

 最下級回復ポーション卸し分10個、100リワード

 ゴブリンの魔石5個、25リワード

 最下級ブレイブポーション、10リワード


 残金

 15,860リワード


今回の収支¥:

 収入

 キュアウォーター5本、5000円

 ハイヒール軟膏4個、4000円

 ライフエチャント10個、1000円

 最下級回復ポーション卸し分10個、20000円

 最下級ブレイブポーション1個、2000円


 支出

 食費、2045円

 ライフエチャント10個、700円

 判子ゴム、100円


 残金

 128,580円


銀のたわし:0個


次の分岐:


 椎愛しいらの友達からストーカーの相談。

 正体は?


 ①怨霊。

 ②怨霊にとりつかれた助教授。

 ③ただの猫。


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 12/5日の午後2時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


下一桁スタートガチャ:

 現代ファンタジーの週間ランキングの下一桁でガチャを回します。

 一日のガチャ権利が2個になったら、二桁目で。

 権利が3個と4個の場合、月間ランキングで、それ以上は年間と、累計で。


♡10毎にノーマルガチャ:あと♡9個

 ⓪ 銀のたわし

 ① 銀のたわし

 ② トイレットペーパー

 ③ 10000リワード

 ④ 1000リワード

 ⑤ 100リワード

 ⑥ 10リワード

 ⑦ 聖銀皮スキル

 ⑧ 王打スキル

 ⑨ 転倒スキル

☆100毎にスーパーガチャ:あと☆63個

 ⓪ 超身体強化

 ① 残機

 ② 幸運

 ③ 強奪

 ④ 竜化

 ⑤ 毎回リワード+10

 ⑥ 言霊

 ⑦ 再挑戦

 ⑧ 霧化

 ⑨ 十秒無敵

PV1000毎にリワード倍増ガチャ:あと689PV

 ⓪ 銀のたわし

 ① リワード獲得1.1倍

 ② リワード獲得1.2倍

 ③ リワード獲得1.5倍

 ④ リワード獲得2倍

 ⑤ リワード獲得5倍

 ⑥ リワード獲得10倍

 ⑦ リワード獲得100倍

 ⑧ トイレットペーパー

 ⑨ 銀のたわし

 ランキングのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


かなり未来の分岐:


 48話までに累計5万リワードが稼がないと異世界堂閉店。

 累計5万リワード行ったらネットショップを立ち上げて第2章に突入。


名前:金子・健太郎

レベル:3

魔力:9/45

スキル:

 [ ]カクカクⓘ

 水生成ⓘ

 点火ⓘ

 乾燥ⓘ

 送風ⓘ

 照明ⓘ

 殺菌ⓘ

 擬死ⓘ

 方位ⓘ

 加熱ⓘ

 弱回復ⓘ

 強回復ⓘ

 石化魔法ⓘ

 読心魔法ⓘ

 土魔法ⓘ

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