第6話 溶けあった魂

Side:健太郎

 獲得!

 PV71と☆2個!


 安定してきた。


 パンパカパーン!

 ガチャの結果発表。

――――――――――――――――――――――――

https://kakuyomu.jp/users/455834/news/16818093089683972911

 ほう1万リワードじゃわい。

 順調よな。

 そろそろ大きな買い物でもせんとな。

――――――――――――――――――――――――


 やった!

 1万リワード。

 これで累計が2万リワードを超えた。

 あと3万リワード。


 コメントは4つ。

 怨霊退治らしい。

 どうなることかな。


 ライフエチャント株式会社に5本の最下級ポーションを売った。

 毎日1万円の儲け。

 これだけでも会社員の月給ほどになる。


 ハイヒール軟膏は5個、キュアウォーターは7個、売れた。

 1万2千円の儲け。

 前に仕入れたライフエチャント10個は完売。

 今回も10個仕入れた。

 雑貨屋だから食い物はほどほどで良い。

 大量に欲しいという客はライフエチャント株式会社を紹介してあげた。


 残りは、☆27個とリワードが16,000。

 今日はライフエチャント株式会社社長のキヨさんと会合だ。


「何か問題でも?」

「それがないのよ。ないもんだからびっくり。絶対、製薬会社から人が来ると思っていたのに」


 ああ、神様の心理バリヤーとでもいう物が作用しているのだな。

 異世界の物を売るトラブルは排除してくれることになっている。

 もしかして、物理的なバリヤーじゃないよな。

 人知れず死人が出てはほしくない。


「まあ、そういう人は来ないんじゃないかな。勘だけど」


「でね、和菓子屋で置いてくれる所が出たのよ」

「ということは、薬の本数を増やして欲しいと?」

「ええ。それと成分表示のシールを貼っているんだけど、薬の成分が分からなくて」


 どう言おう。

 異世界の薬って書くか。

 神の心理バリヤーがあればトラブルは起きないはずだ。


「異世界の傷薬と書いてもらったら良い」

「異世界の傷薬なのね。分かったわ」


 それで納得しちゃうんだ。

 きっと神がそんな薬じゃなくてビタミンみたいな物という認識にすり替えているに違いない。


 キヨさんは帰って行った。

 さて、魅了のキーホルダーだけど、効果が出過ぎた。

 椎愛しいらがナンパに会いまくって酷い目に遭ったらしい。

 女性の身の危険を考えたら駄目だな。


 男性が着けても駄目だ。

 女性を引っ掛けまくる悪い奴の姿が目に浮かぶ。

 みんながレベルアップしてたら、効果が薄くてちょうど良いことになるんだけど。

 ほとんどレベル1だろうからな。


 照明の魔道具が良いかな。

 常時光るタイプだと、消費魔力を絞らないといけないから、淡い光になる。

 消費魔力を絞らないと、魔力が枯渇してすぐに光が消える。

 まあ、蛍光塗料ぐらいの光でも、何となくお洒落だと思う。


 本当の効果は悪霊よけだ。

 魔力を帯びた光を怨霊は嫌がるからな。

 ラッキーアイテムとして売り出すか。

 でもかなり怪しい商品だな。

 1万円でも幽霊を信じていて怖がる人には売れるんだろうけどね。


 例によって、ゴブリンの魔石が5リワード。

 試作品を作った。

 椎愛しいらにモニターになって貰う。

 椎愛しいらなら霊が見えるから適任だ。


Side:とある子供


「ポン太、今日もご飯貰えなかった」

「ふひひひ、嫌な感情はおいらにくれよ」


 ポン太は僕にしか見えない。

 いつもポン太と一緒だから友達がいなくても寂しくない。


「うん、持ってって良いよ」

「ひひっ、ごちそう様。これはお礼」


 置いてある包丁が浮かび上がった。

 そしてママのすぐわきの壁に飛んで行って刺さった。


「ひっ! 何するの!」

「僕じゃない。ポン太が、こうすればママが食事を作ってくれるって」

「ポン太の話はしないで! 頭がおかしくなりそう。こうなったら霊能力者でも呼ぶしかないわ」


 ママが電話を掛ける。


「まいど、雑貨店異世界堂です。除霊に来ました」


 そしてしばらくして、お姉さんとお兄さんが入ってきた。

 優しい目つきをしている。


「ががが、敵だ。敵が来たぞ」


 ポン太が騒ぐ。


「可愛い」


 お姉さんに抱きしめられた。

 痛みが走りちょっと涙が出た。


「えっ?」


 お姉さんが僕の服をめくる。

 痣を見てお姉さんが顔色を変える。

 見ないで!

 ママに叱られる。


「虐待したの? やったのは誰?」

「それは彼が。でもこいつは不気味なのよ。彼だって階段から突き落とされて骨折したんだから。目を離すと皿は投げるわ、包丁投げるわよ。悪魔でも憑いているとしか思えない」


椎愛しいら、怨霊は?」

「気配はあるんだけど隠れているみたいね。ひっ!」


「どうした?」

「この子、怨霊と融合してる」


「体の中に隠れてたってわけか。【&#%$#$%】」

「ぎゃゃゃあ!」


 ポン太が悲鳴を上げる。

 僕にも痛みが伝わってきた。


「駄目よ。回復スキルによる浄化じゃこの子の魂がたぶん持たない」

「どうすれば良いんだよ?!」


「この子と怨霊を説得して引きはがすしかないかも」

「ポン太を虐めないで」


「ポン太はあなたと一緒にいたら良くないの。分かる」

「ポン太は友達なんだ。何がいけないの」

「分かった。ポン太は引きはがさない。男と男の約束だ」

「うん」

「少しの間耐えてくれ。一生ポン太と友達にしてあげるから」

「うん」

「じゃあ行くぞ。【&*%$#$%】、強回復」


「ぎゃゃゃゃゃ……」


 ポン太の声が小さくなる。

 凄い痛いけど、あの男に蹴られたり殴られたのに比べたら我慢できる。


「仕上げだ【+¥63*%#】。石化」


 ポン太の声が聞こえなくなった。


「ポン太、いなくなっちゃ嫌だ! 嫌だぁ! お兄さんの嘘つき!」

「お兄さんは嘘つきじゃないわ。手の甲に石があるでしょ触ってごらんなさい」


 お姉さんに言われて石に触る。


「封印されちまったぜ。石化の呪いなんてありかよ。降参だ」

「良かった、ポン太生きてた」


「依頼人のあんたに言いたい事がある。彼氏は選べ。でないとあんた殺されるぞ」

「このエセ霊能力者が何言ってるの」

「嘘だと思うなら子供の手の甲にある石に触れてみると良いわ」


 お姉さんに言われて、ママが石に触る。


「ひっ! あれはイマジナリー何とかっていう話だったじゃない。本物の幽霊だったの」

「極悪な怨霊のな。子供の面倒をみないと呪われるぞ。いい加減判れよ!」

「面倒を見る! 絶対に見る!」


 お兄さんとお姉さんが去って行き、それからママは優しくなった。

 あの嫌な奴も来なくなった。


 ポン太は寝ている日が多い。

 封印とやらされているかららしい。

 でも僕が石に触って話し掛けると、応えてくれる。

 お兄さんは約束を守ってくれた。

――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り27個


今回の収支リワード:

 収入

 74リワード


 支出

 最下級回復ポーション卸し分5個、50リワード

 ゴブリンの魔石、5リワード


 残金

 15,945リワード


今回の収支¥:

 収入

 キュアウォーター7本、7000円

 ハイヒール軟膏5個、5000円

 ライフエチャント10個、1000円

 最下級回復ポーション卸し分5個、10000円

 除霊代、5000円


 支出

 食費、1987円

 ライフエチャント10個、700円


 残金

 99,425円


銀のたわし:0個


次の分岐:


 新たなポーション。

 何?


 ①いじめられっ子に、防御ポーションを売る。喧嘩で勝つ。

 ②成績の伸び悩んでる陸上選手に、スタミナポーションを売る。

 ③告白の勇気が出ない中学生に、ブレイブポーションを売る。


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 12/4日の午後2時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


下一桁スタートガチャ:

 現代ファンタジーの週間ランキングの下一桁でガチャを回します。

 一日のガチャ権利が2個になったら、二桁目で。

 権利が3個と4個の場合、月間ランキングで、それ以上は年間と、累計で。


♡10毎にノーマルガチャ:あと♡3個

 ⓪ 銀のたわし

 ① 銀のたわし

 ② トイレットペーパー

 ③ 10000リワード

 ④ 1000リワード

 ⑤ 100リワード

 ⑥ 10リワード

 ⑦ 読心魔法スキル

 ⑧ 王打スキル

 ⑨ 転倒スキル

☆100毎にスーパーガチャ:あと☆63個

 ⓪ 超身体強化

 ① 残機

 ② 幸運

 ③ 強奪

 ④ 竜化

 ⑤ 毎回リワード+10

 ⑥ 言霊

 ⑦ 再挑戦

 ⑧ 霧化

 ⑨ 十秒無敵

PV1000毎にリワード倍増ガチャ:あと810PV

 ⓪ 銀のたわし

 ① リワード獲得1.1倍

 ② リワード獲得1.2倍

 ③ リワード獲得1.5倍

 ④ リワード獲得2倍

 ⑤ リワード獲得5倍

 ⑥ リワード獲得10倍

 ⑦ リワード獲得100倍

 ⑧ トイレットペーパー

 ⑨ 銀のたわし

 ランキングのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


かなり未来の分岐:


 48話までに累計5万リワードが稼がないと異世界堂閉店。

 累計5万リワード行ったらネットショップを立ち上げて第2章に突入。


名前:金子・健太郎

レベル:3

魔力:9/45

スキル:

 [ ]カクカクⓘ

 水生成ⓘ

 点火ⓘ

 乾燥ⓘ

 送風ⓘ

 照明ⓘ

 殺菌ⓘ

 擬死ⓘ

 方位ⓘ

 加熱ⓘ

 弱回復ⓘ

 強回復ⓘ

 石化魔法ⓘ

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る