第3話 怨霊退治

Side:健太郎


 獲得!

 PV48と☆14個!


 まあ、最初だからこんな物。


 パンパカパーン!

 スタートガチャの結果発表。

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https://kakuyomu.jp/users/455834/news/16818093089504526390

 当たったのは11000リワードか。

 まあ、大当たりと言えような。

 さあ、存分に異世界から輸入すると良い。

――――――――――――――――――――――――


 おお、一気に楽になった。

 でも、今の所、大きい買い物はしない。


 とりあえず、化粧水を頑張ろう。

 それと、あかぎれ治療薬を開発しよう。


 コメントは4つ。

 えっ、幽霊退治?!

 俺、幽霊信じない派なんだけど。

 だって今まで見たことがない。

 いるかいないか、そのうち分かるだろう。


 残りは、☆29個とリワードが11,056。

 うん、順調。


 さて、色々と買い物するぞ。

 まずはご飯だ。

 コンビニでチキン南蛮弁当626円を買った。


 10時になったので、店を色々と回る。

 ええと、プリンター用ラベルシール、110円。


 ラベルが貼ってあるとちょっと豪華に見えるからね。

 コピー用紙100枚×10、1100円。

 チラシを作らないと。

 宣伝は大事。


 クリームケース6個入り110円を17セット、1870円。

 ワセリン500グラム、1430円。

 クリームケースには5グラム入るから、100個あかぎれ治療薬ができる計算だ。

 あかぎれ治療薬はハイヒール軟膏という名前にした。


 スプレーボトル20個、2200円。

 これは化粧水のキュアウォーターに使う。


 異世界の品物は、最下級回復ポーションを12個。

 あかぎれ治療薬がハイヒール軟膏100個と、化粧水のキュアウォーターが20個出来た。


 町内会の名簿を見て、電話を掛ける。


「もしもし、わたくし、同じ町会に住んでいる金子と申します。実は商売を始めまして、あかぎれ治療薬と、化粧水を売っているんです。隣組長の冴島様にもご好評頂いてます。もしよろしければ、無料で試してみませんか。気に入らなければお代は結構です」

「うちは、電話勧誘は断っているの」

「そうですか。お手間取らせてすみませんでした」


 うん、上手く行かないな。

 まあ、しょうがない。

 じっくりやるぞ。


「もしもし、わたくし、同じ町会に住んでいる金子と申します。実は商売を始めまして、あかぎれ治療薬と、化粧水を売っているんです。隣組長の冴島様にもご好評頂いてます。もしよろしければ、無料で試してみませんか。気に入らなければお代は結構です」

「あかぎれに悩まされているの」

「うちの製品は凄いですよ。瞬く間に治ります」

「じゃあ、試してみようかしら」


 やった、アポが取れた。


 こんな感じで試したいという人の所には足を運ぶ。

 ただ、隣組長の名前を使ってもなかなか会ってくれない。


 それでもハイヒール軟膏は3個、キュアウォーターは9個売れた。

 1万2千円の売り上げか。

 暮らしていくには良いけど、ハイヒール軟膏とキュアウォーターの消費は少ない。

 無くなるには1週間ぐらい掛かりそうだ。


 町内会の外だと隣組長の名前は通じないな。


 毎日使う物で薄利多売を目指すのが良いのかな。

 それと高級品。


 高級品はおいといて、明日は健康食品を作ってみよう。


Side:中持・椎愛しいら


 健太郎が大学に全く来なくなって、もう数ヶ月。

 どうしているのか気になって、堪らない。

 健太郎と私は高校が一緒だった。

 健太郎が気になって仕方ないので同じ大学を選んだの。


 なのに健太郎は大学にほとんど来なくて。

 健太郎の住所を今日やっと突き止めた。

 住んでいる場所を探してウロウロしてたら、ばったり健太郎と出会った。


「久しぶりね」

「ああ、久しぶり」


「今、話せる?」

「良いけど」


「ここは場所が悪すぎるわ」


 場所が悪いというのは、交通事故現場なのよ。

 花とかジュースが供えられているから、一目瞭然なんだけど、そうでなくても見えるのよ。

 何がって、幽霊が。


 私は幽霊をふたつに分けて考えている。

 ひとつはただの霊。

 ふよふよと浮かんでいて、悪さをしない。


 そして、怨霊。

 怨霊は霊を食べてパワーアップしちゃうのよ。

 そうすると人間に害をなす。


 この交通事故現場には怨霊がいる。

 それも凶悪なのが。


「ひっ!」


 目を付けられた。

 こうなると厄介。

 清めの塩とかで退散してくれたら良いけど。


「どうかしたか顔が青いぞ」

「喫茶店に行きましょう」

「おう」


 怨霊がついてきている。

 喫茶店の中まで入ってきた。

 見えないふりをしているけど、私の視線を感じているのでしょうね。


「今から、やることは何も聞かないで」


 そう言って私は持っていた清めの塩を投げた。

 怨霊は退散するどころか怒ってしまった。

 ピシピシと音がする。


「もしかして幽霊か?」

「あなたも見えるの」

「いいや、でもお告げみたいな物があったから」


「お告げね。他に能力はないの?」

「うーん、光を出すぐらいかな」


「やってみて」

「【照明】」

「ぎゃゃゃあ!!」


 出た光には普通の光ではない何かが感じられる。

 光を浴びた怨霊が苦しんだ。


「あと少し」

「後はそうだな。火を出すのと、水を出すぐらいかな」

「火は火事になりそうね。水をお願い」


 健太郎はコップの水を飲み干した。


「【水生成】」


 コップの中に水が溜まる。

 その水は光っていた。

 この水なら。

 私はコップに指を入れ水を付けると、弾いて水滴を飛ばした。


「ぎゃゃゃゃ……」


 怨霊が溶けていく。


「片付いたのか。【ステータス・オープン】。おっ、レベルが上がっている」

「健太郎が霊能力者だったなんてね」

「いいや違うぞ」


「じゃあ何?」

「ええと異世界からの転生者」


「えっ、そうなの」

「いま大学を休学して、異世界の物を買って商売してる。スキルはおまけみたいな物」

「何で私に話してくれたの?」

椎愛しいらだから。たぶん椎愛しいらと俺は前世で夫婦だった」

「えっ!」


 何それ、冗談?

 それとも口説かれているの。


 健太郎の顔は真剣だ。

 前世で夫婦。

 だから、健太郎に私は惹かれたのね。

 納得。


 怨霊が溶けた後に霊が残った。

 その霊たちは、口々に私達が幸せになるように、祝福してくれた。

 霊たちはコップの水を飲むと、光ながら上へ去って行った。

 成仏したのね。


「私も健太郎の商売を助ける。一緒にやりましょう」

「バイト代は出せないぞ」

「怨霊退治すればがっぽがっぽよ」

「副業には良いかもな。レベルが上がって損になることもないだろう」


 今日から私達は霊能力者ね。

 それも良いかも。

――――――――――――――――――――――――

今回のスキルと☆:

 獲得スキル、なし

 ☆残り29個


今回の収支リワード:

 収入

 ガチャ11000リワード

 48リワード


 支出

 最下級回復ポーション12個、120リワード


 残金

 10,936リワード


今回の収支¥:

 収入

 キュアウォーター9本、9000円

 ハイヒール軟膏3個、3000円


 支出

 チキン南蛮弁当626円

 プリンター用ラベルシール、110円

 コピー用紙100枚×10、1100円。

 クリームケース6個入り17セット、1870円

 ワセリン500グラム、1430円。

 スプレーボトル20個、2200円

 喫茶店コーヒー、500円

 乾麺蕎麦、208円

 牛丼大盛り、633円


 残金

 11,601円


銀のたわし:0個


次の分岐:


 健康食品、ただで試供品を配ることにした。

 どうやって?


 ①町内に試供品を配る

 ②椎愛が大学で試供品を配る

 ③街頭で試供品を配る


 コメントでどれが良いか書いて下さい。

 12/1日の午後2時締切です。

 同数は作者の都合で決めます。


下一桁スタートガチャ:

 現代ファンタジーの週間ランキングの下一桁でガチャを回します。

 一日のガチャ権利が2個になったら、二桁目で。

 権利が3個と4個の場合、月間ランキングで、それ以上は年間と、累計で。


♡10毎にノーマルガチャ:あと♡9個

 ⓪ 銀のたわし

 ① 銀のたわし

 ② トイレットペーパー

 ③ 10000リワード

 ④ 1000リワード

 ⑤ 100リワード

 ⑥ 10リワード

 ⑦ 技能供与スキル

 ⑧ 王打スキル

 ⑨ 転倒スキル

☆100毎にスーパーガチャ:あと☆74個

 ⓪ 超身体強化

 ① 残機

 ② 幸運

 ③ 強奪

 ④ 竜化

 ⑤ 毎回リワード+10

 ⑥ 言霊

 ⑦ 再挑戦

 ⑧ 霧化

 ⑨ 十秒無敵

PV1000毎にリワード倍増ガチャ:あと934PV

 ⓪ 銀のたわし

 ① リワード獲得1.1倍

 ② リワード獲得1.2倍

 ③ リワード獲得1.5倍

 ④ リワード獲得2倍

 ⑤ リワード獲得5倍

 ⑥ リワード獲得10倍

 ⑦ リワード獲得100倍

 ⑧ トイレットペーパー

 ⑨ 銀のたわし

 ランキングのスクショ撮って、近況ノートにあげます。


かなり未来の分岐:


 48話までに10万円が貯まらないと家賃光熱費が払えなくなる。


名前:金子・健太郎

レベル:1

魔力:5/5

スキル:

 [ ]カクカクⓘ

 水生成ⓘ

 点火ⓘ

 乾燥ⓘ

 送風ⓘ

 照明ⓘ

 殺菌ⓘ

 擬死ⓘ

 方位ⓘ

 加熱ⓘ

 弱回復ⓘ

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