第４話 健康食品
Ｓｉｄｅ：健太郎
獲得！
ＰＶ５０と☆３個！
ＰＶと☆は少ないが気にしない。
なんとかなるさ。
ガチャがあるもの。
パンパカパーン！
ガチャの結果発表。
――――――――――――――――――――――――
https://kakuyomu.jp/users/455834/news/16818093089565285875
当たったのはトイレットペーパーか。
こういうギャグもありじゃな。
――――――――――――――――――――――――
トイレットペーパーはそろそろなくなりそうだったんだよな。
１２ロールもあるから１年ぐらいは持ちそう。
実質４９９円の当たりか。
まあ一食分浮いたと思えばそれなりに嬉しい。
コメントは３つ。
健康食品を作る予定だが、それの試供品を配れとの仰せだ。
うん、宣伝大事。
前回の幽霊アドバイスはなんだかなという感じ。
レベルが上がった所を見ると、いたんだろうなとは思う。
でも、音も匂いも何もしなかった。
怖いとか思わなかった。
まあ、いいか。
そのうち俺にも分かる幽霊が現れるだろう。
残りは、☆３２個とリワードが１０，９８６。
健康食品だけど、ミニホットケーキにしようと思う。
簡単に作れるからね。
最下級ポーションを１本買って、ホットケーキミックス６００グラム１９９円に混ぜる。
牛乳も少し混ぜる。
牛乳は１リットルの１９９円のやつを使った。
砂糖１９９円を買って適度に甘みをつける。
３センチぐらいの円盤に焼いて、シール付きビニール袋に入れたら完成だ。
商品名はライフエチャント。
俺が味見したのでは効果は実感できない。
悪い所がないからな。
ライフエチャントの値段は１個１００円ぐらいにしようかな。
効果を実感した人なら、高くないはずだ。
シール付きビニール袋は１１０円で５０枚。
ミニホットケーキは６２枚焼けたから、余った１２枚は近所におすそ分けしよう。
まず、隣組長と、大家さんにラッピングしてないのを６枚ずつ。
これで余った分はなくなった。
町内のお得意様に試供品を配る。
「いつもお世話になってます。雑貨店異世界堂です。新製品ができたのでお持ちしました」
「ありがとうね」
「ライフエチャントと言って健康に良いお菓子です」
「おばあちゃんに食べさせましょうか」
お得意様が１２軒。
「
「知り合いに２０個配るなんて余裕」
最後に余った１８個を街頭で配る。
「試供品です。おひとつどうですか」
子供連れのママさんが通りかかったので声を掛ける。
「わあ、お菓子。ママ貰っても良い？」
「食べたら歯を磨くのよ」
「うん」
「試供品です。おひとつどうですか」
サラリーマンに渡したところ、無言で受け取って、一瞥して地面に捨てやがった。
捨てるなよ。
俺はそれを拾って、バッグの中にいれた。
「試供品です。おひとつどうですか」
高校生は一口齧って捨てた。
くそう。
味は確かに良くないけど捨てるほどじゃないだろう。
この捨てたのも回収。
こんな感じで配り終えた。
「おー、よしよし。残飯だけど食べてくれるか？」
拾った物を近所の犬にあげる。
「わん」
犬は美味しそうに食べた。
街頭での配布はもうやめよう。
商売って厳しいんだな。
電話が掛かってきた。
「はい、雑貨店異世界堂」
「ライフエチャントを１０個頂戴」
相手はお婆さんだ。
うん、老人にターゲットを絞った方が良いみたいだ。
老人ホームでの配布を考えようかな。
隣組長なら伝手をもってそうだ。
Ｓｉｄｅ：とあるお婆ちゃん
孫から試供品を貰った。
健康食品ライフエチャントねぇ、試供品と言っても、もっとパッケージは何とかならなかったのかしら。
手作り感丸出し。
きっと小さい会社なのね。
洋菓子店が一店舗で作っているのでしょう。
クッキーではないわね。
ナッツ類が入ってないから、歯が悪い私でも食べられる。
食べてみた。
下手くそね。
少し硬くて焼き加減もいまいちだし、玉子を入れなかったのかしら。
コクが足りない。
まるっきり素人が作ったみたい。
それも料理下手な。
私ならもっと上手に作れる。
久しぶりに、ホットケーキを焼いてみようかしら。
立つといつもの膝の痛みが少ない。
気のせい？
まさか、このライフエチャントという健康食品が。
１個じゃ分からないわよね。
１０個から配達もしてくれるというので電話を掛けてみた。
３個食べると、膝の痛みがだいぶ和らいだ。
気のせいじゃなかったのね。
友達にも勧めましょう。
「これ試してみて、膝に良いわよ」
「そうなの。今まで健康食品は試したけど、どれも駄目だった」
「これは違うわ。絶対よ」
友達がライフエチャントを食べて、立ち上がったり座ったりして様子を確かめる。
「良いわ。膝が良い。こんなのが欲しかったの」
「チラシ置いておくわね」
友達に勧めたところ、集まりが出来てしまった。
「この味は我慢できないわ」
「ええ、私ならもっと上手く作れる。発売元に抗議しましょう」
「まあまあ、抗議だなんて。改善要求よ」
「いっそのこと私達で下請けして会社を起こさない？ 私達は膝が良くなる薬を貰って、ホットケーキを焼いたら良いわ」
雑貨店異世界堂に電話すると、薬を１本２０００円で卸して貰えることになった。
そして、株式会社ライフエチャントを作りましょうと。
「ねぇ、この薬って安全なのかしら」
「そうよね。調べないと」
色々な人に相談して研究機関に依頼した。
結果が出るまでの間も、あの薬を使ってホットケーキを焼いて食べている。
正直、少し体に害があっても構わないとさえ思っている。
それぐらい膝の痛みが忌々しいから。
試験の結果、毒物や薬物は検出されないとのこと。
ほっと一息ね。
さあ、ライフエチャントを増産しましょう。
毎日、余ったライフエチャントを食べているせいか、膝の調子はすこぶる良い。
「おばあちゃん、生き生きしている」
「ええ、ライフエチャントのおかげよ」
「あの少し焦げた健康食品がこんなになるなんて」
「今は私達が作っているから美味しいわよ」
「でも１個１００円は高い」
「私達にとっては安いわ」
「おばあちゃん、長生きしてね」
「もちろん。バリバリ稼ぐわよ」
株式会社ライフエチャントの社員は増えている。
社員になるための条件は、ライフエチャントの愛用者。
自信をもって売るなら、商品を愛さないとね。
――――――――――――――――――――――――
今回のスキルと☆：
獲得スキル、なし
☆残り３２個
今回の収支リワード：
収入
５０リワード
支出
最下級回復ポーション２個、２０リワード
最下級回復ポーション卸し分１０個、１００リワード
残金
１０，８６６リワード
今回の収支￥：
収入
キュアウォーター４本、４０００円
ハイヒール軟膏４個、４０００円
ライフエチャント１００個、１００００円
最下級回復ポーション卸し分１０個、２００００円
支出
食費、１９５３円
ホットケーキミックス６００グラム×２個、３９８円
砂糖、１９９円
牛乳、１９９円
ビニール袋、２２０円
残金
４６，６３２円
銀のたわし：０個
次の分岐：
現在、１０万円の目標は容易い。
新たな目標設定はどれ？
①店を本格的に出すために累計５万リワード稼ぐ
②株式会社設立のために累計５万リワード稼ぐ
③ネットショップ開設の資金として累計５万リワード稼ぐ
コメントでどれが良いか書いて下さい。
１２/２日の午後２時締切です。
同数は作者の都合で決めます。
下一桁スタートガチャ：
現代ファンタジーの週間ランキングの下一桁でガチャを回します。
一日のガチャ権利が２個になったら、二桁目で。
権利が３個と４個の場合、月間ランキングで、それ以上は年間と、累計で。
♡１０毎にノーマルガチャ：あと♡９個
⓪ 銀のたわし
① 銀のたわし
② トイレットペーパー
③ １００００リワード
④ １０００リワード
⑤ １００リワード
⑥ １０リワード
⑦ 石化魔法スキル
⑧ 王打スキル
⑨ 転倒スキル
☆１００毎にスーパーガチャ：あと☆６８個
⓪ 超身体強化
① 残機
② 幸運
③ 強奪
④ 竜化
⑤ 毎回リワード＋１０
⑥ 言霊
⑦ 再挑戦
⑧ 霧化
⑨ 十秒無敵
ＰＶ１０００毎にリワード倍増ガチャ：あと８８４ＰＶ
⓪ 銀のたわし
① リワード獲得１．１倍
② リワード獲得１．２倍
③ リワード獲得１．５倍
④ リワード獲得２倍
⑤ リワード獲得５倍
⑥ リワード獲得１０倍
⑦ リワード獲得１００倍
⑧ トイレットペーパー
⑨ 銀のたわし
ランキングのスクショ撮って、近況ノートにあげます。
かなり未来の分岐：
４８話までに累計５万リワードが稼がないと異世界堂閉店。
名前：金子・健太郎
レベル：２
魔力：２０／２０
スキル：
［ ］カクカクⓘ
水生成ⓘ
点火ⓘ
乾燥ⓘ
送風ⓘ
照明ⓘ
殺菌ⓘ
擬死ⓘ
方位ⓘ
加熱ⓘ
弱回復ⓘ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます