第61話

朔夜said


「お前もっと自分を大事にしろ。」


俺がそう言うとコイツは少し悲しげな表情をして、律花を見ていた。


やっぱりな…………


洸も気づいていたが、コイツと律花の間には親友以上に何かある気がする。


初めて会ったときどこか不思議で掴めないやつっていう印象が強かった。


それと同時に何かを抱えてるとも思った。


律花以外には警戒の目を向けるあの目、笑ってるのに笑ってない笑顔、人を信用してないさせないようにしている態度。


何があってコイツはこんな目を表情をするのか俺は気になっていた。


何を抱え込んでいるのか。


俺がコイツに対する感情はまだよく分からない。


興味本位なのかそれとも別なのか


少なくとも俺はこいつを助けてやりたいと感じている。


それは律花の親友だからとかじゃなく


朔夜saidend

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