第23話

屋上に着いた私達は、涼介を先頭に扉を開け屋上に出た。


「おっ、来たか。」


そこには、毎朝見ている蘭華の幹部達と2人の女の子。その内の1人、柊木美桜は私を見て目を見開いていた。


あっ、そっか。あの時以来だもんね。


屋上へと足を踏み出した私達は、何故かあるソファーに座った。


いやいや、なんで屋上にソファーあるの??


そんな私の疑問を他所に自己紹介が始まった。


自己紹介と言っても涼介が順に紹介してくれた。


「まず、優と同じクラスの2年の橘玲央(タチバナ レオ)」


「よろしくな!!」

人懐っこそうな笑顔を向ける赤髪の人が橘玲央。


「んで、俺たちと同じ3年で隣のクラスの三上燐(ミカミ リン)と七瀬翔(ナナセ カケル)」


「...よろしくね...」

眠いのか何なのか無表情で声が小さい黒髪の人が三上燐。


「女の子だぁ。よろしくねぇ〜」

甘い笑顔を向けるミルクティー色の髪の人が七瀬翔。


「そんで、我が総長の雨宮亜季と彼女の一瀬雛菜(イチセ ヒナ)と知ってると思うけど優の彼女、柊木美桜。」


「.....」

めちゃめちゃ無言で見てくる金髪の人が総長の雨宮亜季。その隣にいる可愛さと綺麗さを混ぜたような子が一瀬雛菜。つまり、蘭華のお姫様かな?


なるほどなるほど...

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