第22話

「昼休みだぞ。忘れんなよ?」


涼介の言葉と同時にチャイムが鳴り先生がやってきた。


はぁ...何だかなぁ〜。

よく分からない気持ちがある。




昼休みになり、私達は蘭華の溜まり場である屋上に向かっていた。


「そういえば今更だけど、菜都は他の幹部達と会うのは初めてだよね?」


ふと、みっちゃんが思い出したように聞いた。


『そう言わればそうかも。顔は毎回見てるから知ってるけど、会うのは初めてかな〜。私のこと知ってるの?』


そう言うと、


「今回の事も含めて全員菜都の事は知ってるぞ。

まぁ、優が教えてたのもあるし。」


と涼介は言った。


『ふーん。まっ、いつも優がお世話になってますって挨拶しとこー!』


なんか楽しみになってきたかも。




「昔から思ってたけど、菜都は気分屋だよな。」

「それに私達も救われてるのよ。」


ルンルンな私には、そんなみっちゃんと涼介の会話は聞こえなかった。

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