第34話 お役目...追記【ローストポーク弁当】

全てを伝え終えて


『大丈夫よ!おじいちゃん

彷徨ってなんかいないから。

もう...ここにいないよ。

帰って行ったのね。』


そう私が言った途端

例の茶化しスタッフが...



『もしかしたら おじいちゃん...

伝えてもらったお礼に

【ローストポーク弁当】4つ(そこにいた人数分)

取りに行ってくれてるかも...

もし残っていたらすごい!』と言い始めて


またまたみんなで

爆笑してしまいました



確かに...


おじいちゃんの話が始まる直前までは

一番人気の【ローストポーク弁当】を

前の休憩時間にみんな買いそびれ

その話で盛り上がっていたのです



『食いたかったな〜!』


『絶対に残ってないよね〜』


『無いでしょうね〜』


『無いと思うと余計に食べたいよね〜』


『ローストポーク弁当を食うって

脳も腹もそう思い込んでいるのに

今更カップラーメン食いたくないな』...って



その日...たまたま

売店のスケジュールがズレたために

一番人気の【ローストポーク弁当】を買えず

諦めきれずにいたのです



『もし残っていたら

おじいちゃん!すごい!』


おじいちゃんの想いが

無事に伝わったことで

みんなの気持ちが温かくなって

笑顔が戻ってお腹も空いて...


またまた...

買いそびれた【ローストポーク弁当】に

思いを馳せていたのです



お昼休憩になり...


焦るでもなく売店に行ってみたら

一番人気の【ローストポーク弁当】が

たったひとつ...

私の目の前に残っていました!


『おじいちゃん!ありがとう!』

私...思わず

声に出して言っていました


そして...

キョロキョロと周りを見回したら

あのメンバー...

満面の笑みで【ローストポーク弁当】を

持ち上げ私に見せてくれました



おじいちゃん!

恐るべし!


ありがとう!


一番人気の【ローストポーク弁当】

本当に美味しかった!

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