第35話 小さな命...
亡くなったおじいちゃんのことで
相談を受けた女の子が今朝...
私に駆け寄ってきて
『この間は本当に
ありがとうございました。
あの日...家に帰り
教えてもらったことを家族に話しました。
改めておじいちゃんの話を家族でし
おじいちゃんを想いみんなで泣きました。
本当に良かったです。』...と。
そしてお昼休憩時...
別の女の子から相談を受けました
この子の場合は...
体に感じる反応より
眼に映るその子自身が深刻に見えて
違った意味で緊張しました
何故かと言うと...
その子の苦しみが私には分かりすぎて
霊的な反応を感じ取るより
生身の自分の感情が溢れ出てしまうから...
『去年の11月末...
2ヶ月早い早産で産まれた子が
たった7時間で亡くなってしまって...
私はその子のために
何かしてあげる事が出来たのでしょうか?
その子は私の事を
どう思っているのでしょうか?』
そこまで聞き終わる前に
ふたりで涙ぽろぽろ泣きました
同じ経験をする者としての感情が溢れてしまって
冷静に霊視など出来るはずもなく
ふたりで泣いてしまって休み時間が終わりました
仕事に戻り気持ちが落ち着いた時
反応が始まり感じ取る事が出来ました
『2ヶ月早く早産になったのは
ママのせいじゃない...って
ママに会いたくて
頑張って早く出てきたの...って
あのままお腹にいたらママに会えずに
お腹の中で終わっちゃったから...って
ママに抱っこしてもらいたくて
頑張って早く出てきたのって...
赤ちゃん...
そう伝えてきてるの。
だから...
自分を責めたりしないでね。
あなたの赤ちゃんは
自分の寿命をちゃんとわかっていて
ママに会いに来てる。
そして...
ママの腕の中で帰っていったの。
子供を亡くす事ほど
苦しい事は無いと思うけど
あなたはその腕で
抱っこしてあげる事が出来たでしょう。
可愛いお顔を見ることも出来た。
私は...
お腹の中で亡くしたから
抱いてあげること...出来なかった
あなたは...
ちゃんと産んであげたの。
ちゃんと抱きしめてあげたの。
今...
自分の手元に赤ちゃんがいなくても
育てる事が出来なくても
後ろめたさなんか感じたりしないでね。
あなたは立派にママよ...』と伝えました。
大粒の涙をぽろぽろこぼしながら
うなずいてくれました。
帰り際に
『今日は本当に
ありがとうございました。
明日も会えますか?』と
笑顔で言いに来てくれて
ホッとしました。
明日...
またお話ししましょうね。
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