第22巻 音楽を聴く
短編小説
音楽を聴く
第22巻
最近はいい小説が書けない。そうだ今日くらい俺の愚痴を聞いてくれ、昔はよく最高傑作の小説を書いていた、それはまるで最高の時期だった、その時はよくある人に支えられていた、それは良い女だった、いや俺がいい女にしたのかもしれない。そんなことはどうでもいい、昔はよくいい小説を書いていた、最初は売れるかどうかわからなかったが女が良いと言うから世に出してみた、そしたらなんと言うことだろう、1年と経たず、こんな有名になってしまった。女はよく俺をすごいと言ってくる。よく可愛いと言ってくる、よくからかってくる。だがそんな感情を出せたのは俺のおかげと言って良いだろう、女はよく俺の前だと感情を出す。まあそんな話はどうでも良い、俺は最近いい小説が書けない、俺の愚痴を聞いてくれ、俺は金を手に入れた、女を手に入れた、名声を手に入れた、何もかもを手に入れた、そのせいだろうかいい小説が書けなくなってしまった、よくあることだろう、だから俺はもう小説家を辞めようと思う、いやもっと書けって?そんなこと言ったって書けないものは書けない。俺は好きな女を手に入れ、金を手に入れ、名声を手に入れ、もう何も書くことがない、だから俺は音楽を聴く
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