第4話
「先に脅したのはそっちだからな」
即時。
発砲音が二つ。
それは、銃火器を構える取り巻きが発砲…したワケでは無かった。
桜賀紫電の手には、過去、警察官に導入されていた回転式拳銃を握っていた。
音に驚き、桜賀紫電の顔を見て発砲した事を悟り、後ろを振り向いた。
取り巻きの二人、その頭部には小さな穴が開いていた。
早業だった、一瞬にして二人を撃ち殺してみせたのだ。
「は?…あ!?て、テメェ、何をうぷッ!」
再び桜賀紫電に顔を向けるキャスパリーグ。
自動拳銃を向けようとした、が。
「黙ってろ馬鹿が」
しかし、それよりも早く、桜賀紫電は詰め寄ると共に彼女の首を腕で捕らえてこめかみに銃口を押し当てる。
「動いてみろ、撃ち殺すぞ」
その様に言い放ち、桜賀紫電は牽制した。
「なに、ぼてーって突っ立ってやがる!殺せ、おい!」
金髪のキャスパリーグが叫んだ。
その言葉に戸惑っている二体のイーグルKG。
桜賀紫電のようにインカムは取り付けていない。
だが、猫耳型拡張器官によって通信状態になっているのだろう。
「自分丸ごと撃ち殺される気か?アホが!!」
それでも喚く事を止めないキャスパリーグ。
いいから撃て、の一点張りだった。
ようやく、彼女の言葉を聞き入れた機体が動き出した時。
「ラヴィ!」
桜賀紫電がインカムで彼女の名前を叫んだ。
その声に反応して、砂漠の山に隠れていたラヴィが遠射砲を構えた。
『はいはい!』
射撃音が響くと共に、イーグル
弾丸を受けたイーグル
『な!?敵がもう一人居るのか!?』
もう片方のイーグル
『オフィサーッ!指示をッ!いや、どうすればッ』
だが、キャスパリーグの言葉を聞くか、彼女の命令を無視して遠方の敵を狙うか迷ってしまった。
それが命取りだった。
再び、発砲音が響き渡ったのだ。
勿論、それはラヴィが操る
確実に狙いを定めている為に、一撃で
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