戦さ人に

いくさびとに

あなたの1発の銃弾が100発の恨みを得る。

あなたの1発の砲弾が1000発の恨みを得る。

あなたの1発のミサイルが10000発の恨みを得る。

恨みは集い、怨嗟になって、怨念となって、守る地に降り注ぐ。

再び、あなたは敵を撃ち、再び、守る地に撃ち込まれる。

繰り返し続く無益な日々だ。無益なことを繰り返す日々だ。

さぁ、撃とう。自らの子供を。

さぁ、撃とう。自らの両親を。

さぁ、撃とう。自らの祖父母を。

さぁ、撃とう。自らの最愛の人を。

あなたが撃ったその人は誰かの大切な人なのだ。

殺せよ兵士、最愛の人を。

殺されよ兵士、最愛の人に。

屍を積み重ねるネクタイを締めた役立たず達よ。

そのネクタイに兵士と同じ誇りはあるか？

最前線に立て、ネクタイを締めたもの達よ。

前から撃たれ、後ろから撃たれ、倒れるがいい。

君らは血塗られたネクタイを締めている。

夢も希望もないネクタイを締めている。

１つのネクタイが過去と今と未来の人を殺すのだ。

だから戦さは止むことはない。

ネクタイを締めたもの達が、銃弾飛び交う最前線に立たぬ限りは。