第5話話の合わない人ばかりな場合

 とあるYouTubeチャンネルを見ていたら、相談者が「周りの人たちと話が合わなくて困ってます」ということを言っていた。

 その相談者さん、自分の主張を人にぶつけるばかりで嫌がられている。ああ、こういう人いるなぁとげんなりしながらも私は聞いていたが、このYouTuberの回答は、「あなたの趣味に合いそうな人たちの所に行きなさい」というものだった。

 まぁ、ごく簡単に言うとこんな感じの内容。この相談者さんにも、このYouTuberにもちょっとがっかりしたので、あえて誰とは書かないが。

 ここでちょっと考えるきっかけができたので、このエッセイで考えてみたい。

 これ、周りの人と、話が合わないのって、当たり前のことだと思うのだが。

 それぞれの人がそれぞれの趣味嗜好で生きている。なので、まず人と人は合わないものだという原点に立たないと、この相談者さんのように自分の主張ばかり相手に押し付けることになる。

 では、合わない者同士どうするかだが、まずは人の話を聞くことから全ては始まる。相手の話を聞き、趣味嗜好をある程度把握したら、ちょっと相手に話を合わせてみる。それだけで随分と人間関係は円滑になる。

 そして、相手がいい気分になったら、ちょっとだけ自分の言いたいことを言ってみる。人間、機嫌のいい時は大抵寛大になれるというものだ。 

 そう、こういうちょっとした工夫から、人間は歩み寄れるのだ。そういう工夫をせずに、自分の主張ばかり押し付けたらそりゃ、誰だって逃げるさ。

 そして、本当に自分の趣味に生きたかったら、今はネットを探せば、いくらでも同志は見つかる。なんといい時代だろう。

 自分の主張を通そうと思ったら、まずはそういう工夫をして根回しをすれば、案外道は開けるものだ。

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