本編裏話

 グライラ家の屋敷で働くナラと、その妻の間にはライラという女の子が生まれました。彼女はローシェの一歳年下で、二人は仲良し。

 ナラはアサヒが子どもを産むまでは使用人棟に住んでいましたが、今はそこから出て屋敷近くの家に家族と住んでいます。元気すぎるライラに手を焼き、アサヒに子育てについて相談することが増えました。


 アサヒの弟であるラウルとセズは学校を卒業し、本格的に仕事の手伝いを始めました。

 まずはアサヒと同じくサポートを中心に、来年からは視察にも同行するとあって張り切っています。


 イヴァン達の父は、ドロシーの夫であるジルが本格的に仕事の手伝いを始めたため時間に余裕ができ、最近では朝、双子やローシェと遊ぶことが増えました。

 孫達に囲まれた表情は穏やかです。


 そしてアサヒの中で一番のニュースは、なんとルーサに結婚を前提にした恋人ができたこと。

 ローシェが生まれた年に行われた祭の日、会場で警護の指揮を取るルーサに一目ぼれしたという男性は、王都で銘菓を扱う老舗の跡取り息子でした。

 そして彼の猛アタックの末、結婚前提のお付き合いが始まりました。

 毎週会いに来る婚約者の前で見せるルーサの可愛らしい表情から、すぐに結婚するだろうと家族皆が言う中、本人は「結婚はまだ先よ!」と照れて否定しています。


 アサヒと仲の良いハンナと二人の友人達。

 彼らはローシェが生まれてすぐにこの町へお祝いに駆けつけました。

 イヴァンの言っていた通り、ローシェの出生について彼らは一切気にしていないようで、アサヒに家族が増えたことを心から祝福してくれました。

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今世の幸せはあなたの隣で生きること かてきん @katekin55

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