第3話
夜ご飯を食べ終わり部屋に戻り、カチャリと鍵をかける。
(資料はもう届いたかな?)
勉強机にパソコンを置き開くと、オンラインゲームの友達から通知が届いた。
【五〇一×】
(えっと。五刻から資料をもらったんだな…一刻からは何もなしと…)
メールを見終わった後、パソコンを閉じクローゼットを開ける。クローゼットには洋服と小さな本棚がある。
その本棚の一番下にある小さなくぼみに人差し指で押すと天井がカパッと開いた。人一人通れる大きさだ。
「ばれたらやばいけど、誰に情報がばれているかわからないし…」
本棚の上に乗り壁を軽くけりながら天井の抜け道に手をかける。
「ふぅ…」
音を出さないように静かに閉めて明かりをつけた。
この屋根裏部屋にはゴーストからもらった一部の資料や護身用に使う武器などをしまっている倉庫みたいな場所だ。ほかの場所からはここにつながってないので、見つかるなら僕の部屋の天井からしか入るしかないのだ。
(とりあえず、短い短剣…一刻がくれた銃…後はあっちでそろえるか)
きちんと手入れされた銃をポケットにしまう。
いつ、部屋に兄や母が来るかわからないので、必要なものを持ったら直ぐに自分の部屋へ戻る。
幸い、誰も部屋に来ることはなかった。
「早めに寝るか…」
僕は部屋の明かりを消し布団に入った。
十二の悪役 くろまめ @Tenra
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