第六日目

 もはや歩くのも困難になってきた。体の痛みは増す一方だ。それでも、私は歩き続ける。


 今日は、海岸線にたどり着いた。しかし、そこにあるのは海ではなく、干上がった大地だった。


「海は...どこへ行ってしまったんだ」


 驚愕の念を抱きながら、乾いた海底を歩く。そこかしこに魚の骨が散らばっている。


 突然、遠くに光る物体が目に入った。近づいてみると、それは古い灯台だった。しかし、その灯台は上下逆さまになっている。


「何が起きたんだ...」


 疑問が湧くが、答えは見つからない。ただ、この光景が核戦争の凄まじさを物語っているのは間違いない。


 灯台の中に入ると、そこで一冊の日記を見つけた。最後の記述は核戦争直後のものだった。


「これが...人類最後の記録なのか」


 日記を胸に抱きしめる。明日で最後だ。胸のパネルは「残り1日」を示している。

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