9・私も、女なんですけど

私も、女なんですけど

 高校生の頃から交際を始めてもう8年。人間として発展途上なところからの付き合いだから、幼さや拙さはそれなりに見てきた。

 もちろん私だって考え方や振る舞いが子供っぽいこともあったが、成人して社会人となりその実感を噛み締めているところだ。

 世間に揉まれて色んなことを知って、諦めとか妥協とか意見の擦り合わせとか、立ち回りを覚える。

 たぶん30歳になってもその10年後でも、完璧な大人にはなれてないかと思う。でも後輩たちに「さすが先輩」なんて感じて欲しいから、大人ぶって大人を演じる。


 でも彼は、どうなんだろう。私より2つ歳上だから、少なくとも2年分は大人ポイントの上乗せがあるはず。

 しかし、しかし…彼の大人ぶりは、私が思うそれではない。

「今の社会ってさ、女尊男卑じゃん?本当、女って得だよね」

彼は行儀悪く頬杖をついて、フォークをパスタに刺す。

「そかな」

「そうだよ。なんでも女が優遇されてる、女ってだけで許される」

「そかなー」

「良いよなー、ミスしても泣けば許してもらえるだろ?最悪、枕で契約も取れるしさ」

 彼は自動車の販売営業をしており、よく仕事の愚痴を私に漏らす。なんでも余程気に食わない女性スタッフがいるみたいで、その人のことを「女だから」と扱き下ろす。

 その人はとても優秀らしく、毎月の営業成績も良いらしい。振るわない彼はやっかみで彼女を貶しているんだと思う。

「か弱い人はいるかもしれないけど、みんながみんなそうじゃないでしょ」

「いーや、うるうるすりゃ男はコロっといっちゃうんだから」

 それは女性じゃなくて絆される男性側の問題なんじゃないの、不満は募るが黙っておく。

 彼は最近こうした女叩きに躍起になっており、私と同席している時でもお構いなしだ。私も女だということを失念しているのだろうか。

 確かに世の中には性別を武器にして立ち回っている人もいるとは思う。

 しかしそれを私に言われても反応に困る。同性を叩くことは自分を叩くのと同じなのだから。

「そうかなー」

「感情的で、論理的な話ができない。ハイハイって相槌打っときゃどうにでもなると思ってる。せめてこっちが話しやすいようにする努力くらい見せろよな」

「それは例えば?」

「例えば……煽てるとか、褒めるとか、下手に出て男を立てるんだよ」

 女を武器にするなと言いつつ女性的に従えと言うこの矛盾。

 いい加減に馬鹿馬鹿しくなって来たので先にパスタを食べ切った。

「そっか……ごちそうさま」

「おい、俺より早く食うとかどうなの?ペース合わせろよ」

「だって喋ってばっかりで冷めちゃうじゃん。話もつまんないし」

「あぁ?」

 凄んだって無駄、口の端にバジルが付いてて迫力に欠ける。

 昔は素敵だったんだけどな、私も社会に出て広い世界を知ったから彼の幼稚さに気付いてしまった。

 それでも情が残っていたから交際を続けていたけど、もう付き合い切れない。

「話がつまんないって言ってるの。女が悪いって話ばっかり。私もその女なんですけど」

「はぁ⁉︎お前も枕してんのかよ」

「事務職でどうやって枕すんの…世の中の大半の女性に失礼だからそういう考えをひけらかさないで」

「ハイハイって聞いてりゃ良いだろ、頭悪いな!」

 自分で言っていて辻褄が合わないことに気付かないのだろうか。先ほどは「するな」と主張したのに今度は「していろ」とな。

「ハイハイって相槌打ってりゃ良いと思ってる女は駄目なんじゃなかったっけ?支離滅裂だよ」

「……お前、俺に反抗するとか良い度胸してんな」

「あら、ありがとー」

「面倒くせぇな…女は大人しくしてりゃ良いんだよ、バーカ!」

「感情的だね、論理的に話せないの?」

 空中待機していたブーメランがひゅんひゅんと返って来て彼に刺さる。

 稚拙な主張はもう何度も聞いて飽きていたから、やっと反論できてスッキリした。

「…なんでそんな反抗的なんだよ。ケンカ売ってんのか」

「ううん?別に…そっちも、無理に女と一緒に居なくても良いんじゃないかなって思ってて。つまりは別れたいなって」

「えっ」

「オンナがオンナがって、悪口ばっかり聞かされて。私も女だしさ、いよいよダルいっていうか。気分悪いの、女叩きも的外れだし辞めた方が良いよ」

「なん、なん…」

彼はフォークをテーブルに落として、ぷるぷる震え出す。

 でもその動きもパフォーマンスに見えて、寒々しくて冷めた目で眺めるしかない。

 隣のテーブルの女性客がこっちをチラチラ確認していて、反対隣のカップルも同様にこちらを窺っている。まさかデートで訪れたパスタ屋さんで別れ話を耳にするなんて思ってなかったよね、申し訳ない気持ちも少しある。

 しかし衆目に触れていれば彼はゴネずに別れてくれると思った。万が一に激昂し暴力沙汰になっても、周りが目撃者となり通報してくれると信じていた。


「長い付き合いだったけど、サヨナラしたい。卑屈な考え方、聞いてて不快なの。仕事で上手くいってないのかもしれないけど、女性全体を敵に見るその姿勢も無理だよ」

「お、お前、俺と別れて嫁の貰い手があると思ってんのか。中古の女に惚れてくれる男なんていやしねぇぞ」

「あのさ、誰よりも女性の女性らしさに固執してるって気付いてる?男に依存しないのが良い女なんじゃなかったっけ?私はこの先貴方と過ごすくらいならずっと独身でも構わないよ。特定の人を叩きたいんなら好きにすれば良いけどさ、なんで女性全体を悪く言うのか分かんない。論理も破綻してるよ」

 伝わっているかな、伝わってなくても良いか。

 積み重なった不満は言い始めればキリが無いので、この辺りで止めておく。「これだから女は話が長い」なんて言われたら殴ってしまいそうだから。


 彼は金魚みたいにぱくぱく口を動かして、でも体は動かないようだった。

 私としては彼が捨て台詞を吐いて逃げて行くと予想していたのだが、余程ショックだったのかもしれない。

 同じタイミングで仲良く会計して帰るなんて無理なので、出来れば早く帰って欲しいのだが。

 私が先に席を立てば、残された彼は周囲から好奇の目に晒されて恥ずかしい思いをするに違いない。だからせめて背中を見送ってあげようと情けをかけたのだが…動けなさそうだ。

「コホン…じゃ、帰るね。今までありがとう、楽しかったよ」

「……」

 私は自分のパスタ代を置いて、席を離れた。


 結婚だって意識していた。

 時代錯誤というか偏った考えもあるけれど、昔のまま変わらない男らしさや明るいところは好きだった。

 せめて円満に終われば良かったのになぁ、親にも説明しなきゃなぁなんて気が重い。振ってスカッとした部分もあるけれど、思い出の中の素敵な彼まで汚れてしまったようで辛い。

 受験勉強に付き合ってもらったり大学祭に遊びに行ったり、楽しく過ごしていたのに。私の初めての相手はもちろん彼だったし、互いにそうだった。

 狭い世界で自己研鑽をサボったから、みたいなことなのか。

 自分を作り上げて来たものが崩れて行くようで喪失感に身が潰されそうだ。

「(帰ったら、私物をまとめて、いや、先に連絡先を消して、まさか追いかけて来ないよね?家にも…あ…しんど…)」

足元がおぼつかなくなり、私は駅のホームのベンチにだらんと掛けた。

 痴情のもつれで殺傷事件とか嫌だなぁ、投獄覚悟で飛び掛かって来たらどうしよう。

 どこまでも下がる彼の信用。

 そういえばオンラインゲームのリバーシで対戦した時に、自陣の不利を悟ったら衝動的に通信を切って逃げてたっけ。私の方は相手がいなくなったので試合自体がノーゲームとなり終了、彼は『引き分けだな』と後で連絡して来ていた。

 今回は逃げなかったからその分大人になったのかな、ドッと疲れが押し寄せて体が重い。

 周囲を確認してから電車に乗って、用心しつつ家に帰った。



 彼の荷物を送り出した数日後のこと。

 受け取り確認が出来るまでは残しておいたチャットアプリに久々の彼アイコンが浮上した。

 『最後にちゃんとさよならしたい』で始まる文章には、待ち合わせ場所と日時が書かれている。場所はちょっとお洒落なバーで、ホームページによると夜景を眺められるデートスポットらしい。

 これは口説くための場所選びじゃないか、しかし長年の思い出の締め括りをさせてやろうかと出向くことにした。


 最寄駅の電車のダイヤを確認、人通りとタクシーの捕まえやすさもチェックしておく。いかんせん信用が目減りしているのだから仕方ない。昨日の恋人は今日の不審者だ。



 最後のデート?当日。雑居ビルの5階にあるバーは、狭いけれど綺麗で良い匂いがした。

 とりあえずカウンターに掛けて「もうひとり来ます」とだけ伝えてお水を貰う。

 初めてでシステムが分からないため、メニューを開き価格帯を確認。これは夜景代も含まれてるのだろう価格設定に「ひゃー」と驚いた。

 彼は後から入って来て慣れた風に隣に座り、アルコールメニューを開いて

「この辺なんてオススメ」

とブルーキュラソーベースのカクテルを指差した。

「…ファジーネーブルで」

「なんだよ、せっかくオススメしてやってるのに」

「これが好きなんだもん」

もう私の好物も忘れちゃったのかな、強引なやり口にイラッとする。

 もとよりもう別れてる訳だし、ムードなど不要だからさっさと話して終わりたいのだが。

 彼はオススメだというブルーアローなるカクテルを注文し、メニューを閉じる。

「…今日は、来てくれてありがとう」

「まぁ、最後だし」

「俺さ、長く一緒に居てお前のこと軽んじちゃってたのかもしれない。反省してる」

「そーなんだー」

 ダンディーなバーテンダーさんはチャカチャカとシェイカーを振り出して、私の生返事を掻き消した。

 私はもう彼の話よりも、一杯1000円以上するカクテルに興味津々だ。

「俺さ、職場の仕事できる女に嫉妬しててさ、ついあんな愚痴ばっかになっちゃって」

「みっともないね。でもそれを自分で認めたんだからまだ進歩したじゃん」

「もう、俺とは無理か?」

「無理だよ。情はあったけどさ、女が女がって言われてるうちに気持ち悪くなったし」

「そうか」

彼はため息をついて俯く。

 さすがに暴れたりはしないな、混ざり合ったカクテルがグラスに注がれてひと段落を感じさせる。

 乾杯して飲み干したらサヨナラだ、彼のカクテルが揃うのを待った。


「夜景、すごいな」

「うん?そだね」

「あっちの…窓際で飲まない?」

「…良いけど」

 カウンターに背を向ける形で壁付けの席があり、そこの窓からは街の夜景がしっかり望める。

 出来上がったグラスを持ってカウンターを離れて、窓際席で形だけ乾杯した。


「………美味しい」

「うん、こっちも美味い」

「良いお店だね」

「だろ、会社の人に教えてもらったんだ……なぁ、それひと口くれよ」

「は?やだよ」

恋人時代ならいざ知らず、もう他人なのだから回し飲みは御免だ。

「俺のもやるしさ、ほら」

「要らない、私はファジーネーブルを楽しみたいの」

「良いから、ほら!」

「きゃっ」

 彼が押し付けたグラスから水滴が飛び散って、私のブラウスを濡らした。じんわりと青くなり、下の肌がうっすら透ける。

「ご、ごめん、トイレそこだから」

「……」

私は黙ってバッグを取り、お手洗いへ飛び込む。


 扉一枚入ると男女別トイレと『従業員通用口』と書かれたドアがそれぞれあった。手洗い場は男女共同らしく、大きな鏡がでんとあるのでそこを使うことにした。

「…さいあくだよ…落ちるのかな…薄いから大丈夫かなー…」

 ハンカチでブラウスをトントンと叩いて、水気を切る。

 帰りは暗いから大丈夫だとしても、早く帰って洗わねばシミになってしまうかもしれない。

 しかし、ここから席へ戻っても喧嘩する未来しか見えない。

 とはいえ出てカウンター前を通らねば店外に出られないしな、フロアへ帰ろうとしたら奥の従業員通用口がギィと開いた。

「わっ⁉︎」

「お客さま、こちらへどうぞ」

「へ?え?」

 出て来た女性の店員さんは私を促して扉の先へと誘う。

 当然だがその先はスタッフルームに繋がっており、帳簿だとかこれから出すゴミ袋なんかが置いてあった。

「お客さま、ここから出て下さい。お連れの男性はカクテルに何か混ぜようとしていました。お代は結構ですので、ここを出て右に行くとエレベーターホールですから」

店員さんは早口でそう言って、廊下に繋がるスタッフルームの出入り口を開ける。

「そ、うなんですか…?」

「青いカクテルを執拗にオススメするのは怪しいんですよ、さぁ逃げて下さい」

「あ、ありがとうございます!」


 私はスタコラと走ってエレベーターに乗り込み、降りたらタクシーを捕まえた。



「(…睡眠剤は、溶かすと青くなる)」

帰ってスマートフォンで調べてみると、そんな情報が見つかる。医薬品によってはならないものもあるらしいのだが、先発薬は青色成分を入れて悪用を防いでいるものが多いそうだ。だから青い飲み物は混入されやすい、ということは彼は自身のカクテルに睡眠薬を溶かしたのだろうか。

 色々と調べていると、そもそも『酒の席で信頼の置けない人と飲み物を残してトイレに立つべきではない』なんてありがたい教えが出て来た。

 彼は席に残されたファジーネーブルにも薬を混入させようとしたのかもしれない。それでスタッフさんが合図か何かで私を助けてくれたのだろう。


「(疲れた…最後の最後にクソな思い出作ってくれたね)」

 警察沙汰になるところだった、もしくはもうなっているのかも。

 彼が捕まっていれば事情聴取で連絡が来たりするだろうか…スマートフォンのマナーモードを解除して充電した。


 翌朝になっても電話は鳴らず、ホッとするやら悔しいやらで妙な寝覚めだった。

「…逃げたのかなぁ……気になるなぁ…あ、そうだ」

 あのバーのホームページに問い合わせ用のメールアドレスが載っていたので、お礼がてら尋ねてみることにした。


『昨夜、逃して頂いた者です。無事に家に帰ることが出来ました。ありがとうございました。あの後、あの男はどうなりましたでしょうか。元彼なのですが、最後の話し合いと言われて飲んでいました』


 送信してしばらく音沙汰無し、夜の仕事の方は昼までお休みかもと後で気付く。


 そして夕方近くになりメールボックスを確認してみると、


『店主です。ご無事で何よりでした。実は入店された時から、貴女の浮かない顔が気に掛かっていました。男性と合流しても嬉しそうにしないし、照れ隠しにしても酒を楽しみに来ている風ではなかったですし。うちは色の濃いブルーキュラソーを使っているので"映える"とSNSで話題になったことがありました。そこから睡眠剤を溶かしてもバレにくいなんて悪い方で拡散されたこともありまして、注意はするようにしていたんです。青系カクテルを最初から勧める行為や雰囲気、そして貴女がお手洗いに立ってからファジーネーブルに何か入れる仕草を見せたことから確信を持ってスタッフに指示して逃してもらいました。色が違いすぎるので入れるのは諦めたようですが。貴女がタクシーに乗ったのを確認してから男性に声を掛けて、もし混入していたら大きな罪になりますよと説明し、身分証明書と名刺を控えてからお帰り頂きました。差し出がましいようですが、お引越しなどされた方が良いかと思いますよ。』


と丁寧な返事が届いた。

 やはり薬を盛るつもりだったんだ。飲ませてホテルにでも連れ込んで、写真でも撮るつもりだったのだろうか。あるいは私を妊娠させて結婚に持ち込んだり、とか…身に迫る危機に背筋が凍る。

 私に何事か起こった場合にはバーのマスターが「そういえば男性がこんなことをしていました」と証言してくれるだろう。しかし彼が「死なば諸共」で無理心中など図ったとしたら。

 私は自身の身元と連絡先を記し改めてのお礼を重ねてバーへ送信し、引越し準備に取り掛かった。



 その後、私はサクサクと新しいマンションへ引っ越しを済ませて、地元の交番へ相談もしておいた。

 実際に混入はしていないし私本人が薬を目撃した訳でもないので推測の域を出ないと言われ、仕方なくあのバーのマスターにもご同席頂き証言してもらった。

 それで元彼には注意が行ったようで、ご両親立ち会いのもと直接謝罪をしてもらえた。

 どうやら彼は暴行までは考えていなかったらしく、ただ「潰れてだらしなくなった私を置いて帰ってやろう」とケチな作戦を立てていたようだ。

 少なからず付き合いのあったご両親は「本当にごめんなさい」と何度も頭を下げてくれて、二度と彼を近付けないと約束してくれた。


 彼には最後の言葉も告げず、それで終わりだった。

 優秀な女性社員に先に昇進されたとか私の方が給料が高かったとか、嫌な出来事に「女性」が共通して関わっていたから女叩きが加速したらしいのだが…元々の素養もあったと思う。

 自分の自信を満たせる相手を見つけて幸せになれば良いね、対外的にコメントするとすればそんなところだ。

 本心では、二度と不幸になる女性を生んで欲しくないから独り身でいて欲しいと願っていたりする。


 あのバーのマスターとはその後、良い感じに…ということも無く、店にも行けてない。ドタバタと逃げ帰ったあの夜の情景が頭に染み付いて、繁華街に近付くのも恐いのだ。


 さて、私は元彼しか男性を知らないので、もしかしたら私の『男性』の認識にも誤りがあるかもしれない。

 思考だとか行動パターンとか、男性ならではの行為も元彼を基準としたデータしか積めてない。

 まずは適齢男性のタイプを知るところからかなぁ、恋愛はガンガンしたいので張り切って行きたい。


「がんばろー」


 とりあえず合コンでも参加してみよう、顔の広い友人に声を掛けて、両手を元気に振り上げる。




おわり

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る