第4話

しゅうとSide


年末も近くなってきて、書き入れ時に直面していて休む暇もなく忙しくしていた


夕方にシフトを入れてしまったから、余計に、レジが混雑をして大変だった。


店内放送が飛びかっていて、俺は、正直ここに来るだけで疲れてしまっていた


(バイト頑張るか…)


時間があっという間に過ぎていった。

一緒懸命に、仕事をしていると、あっという間に暗くなってきた。


常連のお客さんが、俺に声をかけてくれた。いつも通り笑顔で返そうとして振り返ったら、俺の顔を見たからか芋虫を食べたような苦い表情をしていた。


「すみません…」

「どうしたんですか?」

「いや、見かけない顔だなと思いまして…」

「なんの事ですか?」

「いや、勘違いかも知れません」


何を言っているんだろう…と不思議に思っていた。

だけども、バイトに着く前の記憶がない。何故か周りの空気が重くなった気がした。


いや、気にしないでおこう。


お客さんが、首をかしげながら他の商品を探しに消えていった


不思議な体験をした。

しかも、俺の事が分からなかったみたいだし。

いつも、話してるはずなのに。


なにかがおかしい。


頭がずきりと痛くなった。


「橘くん」

「あっ。彼方さん」

「今日も、働いてるな~」

「そうですかね。そう思ってくださって嬉しいです」

「橘くんのお陰で、ここも儲かっているよ」

「元気そうで、良かったよ」

と言いながら、保護者のような雰囲気を醸し出している。

でも、すぐに、帰ってしまった。


俺は、いつも通り作業を続けた



「ただいま~」

「おかえりなさい」

「落ち込んでなさそうだね」

「そうだな。ゆっくり考えた…しな」

「今後の予定?」

と言われて、次の言葉が言われなかった。


むしろ、逆切れしてしまい、雰囲気を悪くなってきた。


「図星なんだね☆」

「むかつくなあ…まあ、そうだな」

「ふーん」

意味ありげな表情に見えた

まあ、無視をしてコンビニで買ったご飯を袋から出した。


「買わなくても、作ったのに」

顔を見てみると、めちゃくちゃ怒っているあいつの姿が見えた。

「彼女きどりかよ」

「違うけど、お金が勿体ないじゃん、節約しようよ」

「そうか、ごめんな」

「あっさりと聞くのね」

「まあ、いい返せなかったからな」

「お風呂掃除してくる」

お願いすると言えば、リビングのドアを開けっぱなしで、俺がドアを閉めようと立ったがふらついてしまい尻餅をついた。


動こうとしても、動けなくなってしまっていた。


次の瞬間、俺は、眠くなってきて、耐えきれずに瞼を閉じた

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目立たない毎日を過ごしていたのに‥ つつ @tube22

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