努力

俺は今日も森で狩りをする。狩り続けた結果が今のステータスだ。


 筋力・300


 魔力・0


 魔法防御力・0


 魔法攻撃力・0


 敏捷・300


 精神力・0


 ユニークスキル・【ステータスポイント分配】


 ステータスポイント650


 レベル35 個体名、ジャッジ


 職業・努力家




 【努力家】って何か効果とかないかな?そう思って俺はステータスのところを押してみた。すると、


 【努力家】・効果


       努力することによってステータスが上がる。特訓したことを、自らのimaginationで行うことができる。


 と表示された。よしよし、そうと決まれば特訓だ。その前に、魔力と精神力に200ずつ、魔攻と魔防に100ずつ割り振っておこう。




  体力・200


 筋力・300


 魔力・200


 魔法防御力・100


 魔法攻撃力・100


 敏捷・300


 精神力・200


 ユニークスキル・【ステータスポイント分配】


 ステータスポイント50


 レベル35 個体名、ジャッジ


 職業・努力家




 〈特訓メニュー〉


 魔力をまとった状態でのプランク・魔力が切れるまで。


 腕立て、スクワット500回×(朝昼晩夕)


 プランクが終わったら、回復した魔力で魔法を放ち、自分の体に打ち続ける。


 残った時間は、マルローの森で狩りをする。


 問題は、魔法を打てるのか?という問題だがそれも難なくクリアした。特訓メニューをこなしていくうちに、いつしか魔法を打てるようになっていた。さらには自分で創造した魔法まである。




 〈10歳の春〉


 〈10歳〉


 体力・100000


 筋力・40000


 魔力・67000


 魔法防御力・67000


 魔法攻撃力・80000


 敏捷・90000


 精神力・67000


 ユニークスキル・【ステータスポイント分配】


 ステータスポイント19540


 レベル967 個体名、ジャッジ


 職業・努力家


 強くなったといえど俺はまだまだだ。王都にあるゴルゴン英雄学院に進学できるよう親に掛け合ってみよう。


 「父さん、母さん。俺、ゴルゴン英雄学院に入学したいんだけど、いいかな?」


 「ああもちろんいいぞ。その前に父さんと母さんの秘密について話しておこう。父さんと母さんはな、Sランク冒険者だったんだよ。母さんは大魔導士、父さんは剣聖だったんだ。結婚しても冒険者を続けていたよ。でもな、アンナがお前を妊娠したとわかったころ父さんと母さんの職業が1段階ランクアップしていることに気づいたんだ。前人未到の聖魔導士と、剣帝だ。国に知られたら冒険者といえど、戦争に駆り出されるに決まっていた。そのころ、戦争状態であった亜人の国ザリバンとの戦争にだ。だから俺たちは、ゴルゴンを飛び出して辺境の地、マルローに移住してきたんだ。父さんと母さんは何よりもジャッジ、お前のことが大切だ。お前に死んでほしくない。だから、学園に入学するのは構わない。でも、それは父さんと母さんがいいと思う実力に達してからでもいいか?」


 「うん、ありがとう。特訓よろしくね、父さん、母さん。」




 〈学園入学前特訓〉


 「ジャッジ、足さばきがなってない。流麗な動きで敵を翻弄しろ。力負けして吹き飛ばされても剣を支点に回し蹴りを入れられるような発想と独創性を持て‼」


 「ジャッジ。魔法っていうのはね、数学なのよ。費やした魔力×魔攻がその魔法の威力になり、魔法の効果範囲×効果時間×炸裂した時の威力が魔法の威力と同値になるの。魔法は狙撃することもできれば自分で作ることもできるの。魔法はimaginationの世界よ。素質はあるから頑張ってねジャッジちゃん。」




 〈10歳の冬〉


 体力・110000


 筋力・40000


 魔力・69000


 魔法防御力・69000


 魔法攻撃力・90000


 敏捷・100000


 精神力・69000


 ユニークスキル・【ステータスポイント分配】


 スキル・魔法の道(聖)、剣帝術


 ステータスポイント24340


 レベル1207 個体名、ジャッジ


 職業・努力家


 


 「ジャッジ、特訓をよく耐え抜いた。お前なら必ずゴルゴン英雄学院に受かるはずだ。頑張って来いよ。」


 「ジャッジちゃん応援してるわね。」


 10年間過ごしたこの地にもしばらくの間さよならだ。そう思うと寂しいところもある。でも僕は、父さんと母さんの特訓のおかげで強くなった。でも一番じゃない。もっともっと努力が必要だ。ゴルゴン英雄学院でも頑張ろう。父さんと母さんに、そして自分に、恥じない生き方をしよう。

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