第133話
「なに?」
「…なんでも、ない」
「茉菜って月山さんと住んでるんでしょ?嫌じゃないの?」
横から茉菜ちゃんと話していた女の子が口を挟む。
「でももう出ていくらしいの。
あ、そういえば瑠璃昨日朝帰りしてたー」
「茉菜ちゃんっ…」
大きい声で話す茉菜ちゃんに焦る。
だって、そんなこと言われたらまたあることないこと噂される。
「マジで!?
でも月山さんならありえるね」
それにノッて女の子が言った。
「やっぱ遊んでんだ、なら俺とかどう?」
周りの男の子も口を出してきた。
「顔はいいからなー」
「男って出来ればいいわけ!?」
男の子と女の子で少しの言い合い。
なんなの、本当。
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