第134話

「だって顔なら学校一だろ」


その言葉に周りの男の子も頷いたり、煽ったりしている。



さっきの茉菜ちゃんの事を好きらしい人も笑っている。




…バカみたい。



茉菜ちゃんの事を好きなら普通笑わないでしょ。





「男って最低、それに茉菜の方が可愛いし」



言い返すように茉菜ちゃんの友達が言う。




友達の言う通り茉菜ちゃんは可愛い。


わたしなんかよりずっと。


だから男の子達がわたしの顔がいいと言うのがすごく嫌。





「なあ、どう?」


男の子がわたしに近づきながら言う。


気持ち悪い。



ふざけて言う男の子が気持ち悪い。



激しい嫌悪感。

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