第131話
──…
────…
夜、夕食に呼ばれ下に降りていく。
「茉菜、これ運んで」
おばさんは機嫌がいい。
きっとわたしが出ていくから。
気にしないで席に座ると、隣に座った茉菜ちゃんが笑いながら話しかけてきた。
「あんたやっと出ていくんだ?」
茉菜ちゃんが嬉しそうに緩いパーマがかかった髪の毛を揺らす。
「うん、茉菜ちゃんにも今までで迷惑かけてごめんね」
「あんたがいるとイライラするから出ていってもらえて嬉しい」
ニコニコと笑う顔は可愛いはずなのに、すごく嫌。
茉菜ちゃんは、この家で一番怖い。
「ごめんね」
何かを言い返したいけど結局わたしはこれしか言えない。
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