第8話 The End of the World


かなりの悪寒が走った。

何故なのか分からないが...良くない事が起こっている気がする。

私は直ぐに悪寒の正体を探した。


部活はまだ終わってないがそんな事を言っている場合でも無い気がする。

私はスマホ開く。

それから直ぐに悪寒の正体を突き止める為に片っ端から知り合いに電話した。


「何か起こってないか」とか「良く無い事は起こってないか」とか。

そして私はとある人物の電話が繋がらない事を突き止めた。

それはお兄ちゃんだった。


お兄ちゃんの電話が繋がらない。

何コールかけても繋がらない。

いつもだったら直ぐに出てくれるのに。


「...」


私はその事に手をぶらんとしながら...目の前を黒く見る。

何が起こっている?私のお兄ちゃんが誰かに取られたとか?

そんな事があってはならない。

そう思いながら私は涙を流した。


「...誰か知らないけど。...奴か」


そして私は噂の根源を辿る。

噂の根源っていうのは...大和楓。

お兄ちゃんと親しい女の子。

というか女。

私はこの女子の事が気になっている。


どういう事かというと。

根っからのクソッタレだという噂。

お兄ちゃんを寝取る為に相当な噂がある。


いやまあ...大和花奏のお姉さんだからそんな事は無いと思いたいけど。

だけどどうしてもそのクソッタレという噂が気になる。

まさかね。


「...だけど本当なら処分しないとね」


私は血の涙を流す。

それから...復讐を誓う。

そして私は部活をそこそこに早く切り上げ。

そのまま列車に飛び乗ってから実家に帰った。

正直、帰るつもりは無かったけどこのままでは。


「...あ」


そして私は帰り着いた頃。

お兄ちゃんが帰り着いているのに気が付いた。

それから笑顔になって近付く。

そして違和感を覚えた。


「...お兄ちゃん?どうしたの?」

「...え?あ、いや。何でもない」

「ボーッとしているね。アハハ」

「...あ、ああ。そうか」


何かあった。

そう思いながら私は静かに憎悪を燃やしていく。

それからお兄ちゃんに聞いてみる。


「大和楓さん?」

「あ?...あ!?」

「...ビンゴ?アハハ」

「い、いや。楓は関係ない」

「...本当に?嘘は嫌だよ?お兄ちゃん」

「...」


これは何かあったな。

絶対に何かあった。

許さない。


私のお兄ちゃんに何をした。

どこかでセックスでもしたか。

それとも何か?汚れた口でフェラチオでもしたのか?

何れにせよ私のお兄ちゃんを汚したな。

許さない。


「お兄ちゃん。大丈夫?何をされたか話して」

「な、何も無かったぞ。うん」

「...本当に?私は嘘は嫌だよ?」

「...な、何もない」

「大嘘だね!!!!!!!!!!」


答えないお兄ちゃんに激昂をする。

それから私は目からハイライト。

灯を消した。

私は...復讐心で激昂しながらお兄ちゃんに近付く。

何があったか話してもらおう。


「...お兄ちゃん。私は貴方が心配なの。心配。限りなく心配だから。心配なの。心配だから」

「お、オイ。ほ、星空?」

「私はお兄ちゃんが汚れるのが凄く嫌。嫌嫌嫌嫌、嫌」

「お、オイ!?」

「何があったか話して。今直ぐに」

「...あ、アイツに告白された」

「...そう。で?何をされたの」

「な、何もされてない」


今更ウソを吐くの?

何でウソを吐くの?

私がそんなに信頼出来ないのかな。

そう思いながら私はお兄ちゃんに詰め寄る。

私は何もしないから。


「...お兄ちゃん。私は絶対に何もしない。話して。今直ぐに」

「な、何でお前そんなに焦っている?」

「それはそうでしょう。だって私の好きな人が汚される可能性があるんだから」

「か、楓はそんな属性の人間じゃないぞ」

「そう。教えてくれないんだ¿」

「...な、何かおかしいぞお前」


私はお兄ちゃんから離れる。

それから大和楓に対して殺意を抱く。

そして私はお兄ちゃんに笑顔になった。


「...お兄ちゃん。教えないと大和楓は大変な事になる」

「そ、それはどういう意味だ?」

「どうなっても知らないって話だよね。...まあこの世から抹消されても」

「わ、分かった。...本当の事を言うとキスをされた。そして...逃げた」

「...そう有難う。お兄ちゃん。教えてくれて」

「で、何でお前この場所に?」

「私?私、悪寒がしたから来たんだ」

「...悪寒って何だ?」

「悪寒は悪寒だよね。...まあ大丈夫だから」


今までずっと頼りにしてきたのだが。

まさかこんな抜け駆けの様な真似をするとは。

そう思いながら私の目からスウッと何かが消える。

蝋燭の火が消えた。



何かがおかしい。

いや何がおかしいかって星空の様子がかなりおかしい。

そう思いながら俺は風呂に浸かっていると。

ドアが開いた。


「えへへ。お兄ちゃん」

「...な!!!!?」

「背中流してあげるね」

「待て!?お前スッポンポンじゃねーか!!!!!」

「そりゃお風呂だもん」

「み、水着着てこい!せめて!」

「嫌だ」


そこには2つの丘を持った女子が立っていた。

真っ裸だが...!!!!?

俺はビクッと反応しながらそのまま股間を抑えて出ようとした。

だがドアの前に星空が立つ。


「...勃ったね。私の勝ちかな」

「ま、待て。頼むから。年頃の男女がこんな」

「...そう言っている割にはお兄ちゃんの身体。素直だね」

「...」


星空は俺の下半身を見て顔をうっとりさせながら俺を見る。

俺は汗を流す。

こ、コイツ何かおかしい。

絶対におかしい!


「まあフル勃起は悪い事じゃないよ。だってこうして私が居るから」

「...俺はお前を義妹としか見てない。だからこういうのは!」

「何れにせよ逃す気はないよ。お兄ちゃん♪」

「...!」


ヤバいどうすれば良い。

これはマズイ。

本気でマズイんだが。

そう思いながら俺は目線を逸らした。

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