あれから
「まーこちゃん!おはよっ〜。」
「おはよう。いつも通り朝から元気だね。」
「昨日のガチャが良かったんだよ!だからテンション高めなんよね〜。」
朝からくっついてくるのは当たり前のことで一年の頃は付き合ってるとか噂があったらしいがみんな慣れたんだろう…。
特に何か言われることも噂が聞こえてくることもなくなった。
りんとは3年間クラスが離れることはなく、進路を決める時期になっていた。
「ね、真ちゃんは進路決めた?」
「んー特にやりたいこともないかなぁ。りんは決めたの?」
「私も特にないんだよねぇ。親になんでもいいって言われてるし。…あぁでも出来ればだよ?真ちゃんと離れたくはないかなぁ。」
思ってることが一緒で嬉しくなってつい抱きしめてしまった。
「なに〜?考えてる事一緒だったの?えへへ…うれしーね。そうだなぁもう2人で就職しない?そしたら離れずに済むしルームシェアとかも出来るよ!」
考えなかった訳ではないが現実的に難しいのもあって口にしてはいなかった。
でもりんが言ってくれたから頑張ろうと思えた。
2人で相談してお互いが出来そうでなるべく条件がいい所を探しまくった。
そしたら部署が違うだけで同じ建物内の会社を見つけた。
2人とも少しずつ得意なことが違くて同じ部署に入ってしまうとどちらかがすごく頑張らなくてはならない。
そんな2人には最高の会社だ。
2人で履歴書を書いて面接を受けに行く。
合否は後日通達があるらしく2人でドキドキしていた。
片方が落ちていたら意味がないからということで念の為他のところも目星をつけておく。
数日後に連絡がきて2人とも合格だった。
その連絡の後すぐにりんから電話が来て2人ではしゃぎまくって親に怒られたのはいい思い出だ。
「りん〜遅刻するよ。早く起きなって。」
「いまなんじ〜って!時間やばいじゃん!なんでもっと早く起こしてくれないのさぁ〜…。」
「何回も起こしてるし自分で起きないりんが悪いんだよ。」
高校入学の自己紹介から始まって今でも2人で過ごしている。
喧嘩もあるけどお互いに嘘はなく包み隠さず話すから2人でずっといて辛いことはない。
「りん〜!もう行ける?」
「うん!大丈夫だよっ!」
「じゃあ」
「「行ってきます!」」
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