第4話七階へ
その後我々は、その配達員が働いている新聞販売所の電話番号を教えてもらい、電話をして取材を申し込んでみたのだが、その配達員はすでに退職しており取材することはできなかった…。
次に我々は、例のマンションの七階へ階段で上がってみた。
「さすがに、一苦労だな……」
スタッフ田口が呟いた。
そこはどこにでもあるマンションの最上階だった。
「一番奥のあそこからです、女性が飛び降りたのは…」
浜岡さんが一番奥の大きな吹き抜けを指差す、近くまで行くと人が入りそうなほどの大きさだった。椿たちは一番奥まで行って下を見下ろす、浜岡によると話していた新聞配達員は丁度真下で気を失っていたそうだ。
「この高さから飛び降りたら、確かに死ぬな…。でも、あなたの言っていた新聞配達員は生きていたんですよね?」
「はい、彼が倒れていた時は特に大きな出血はなく、飛び降りたのではなくその場で気絶していたと言う感じでした…」
「一体、どうなっているんだ…?」
椿は首をひねった、我々はさらに調査を進めていくことにした。
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