第3話 オーラ

 姉の話だ。学校の友達が遊びに来た時、姉とも会う機会があった。そこ子は祓うことは出来ないものの霊感があるとのことだった。そして、人のオーラが見えるのだとも。

 学校の帰り道、家の周辺、ここには『いる』から、あまり通らない方がいいよと教えてくれるその子が帰る時に言った。


「お姉ちゃん凄いね。オーラが大きい。すごく守られてる」

「大きい?」

「うん、生命エネルギーだと思うけど。お姉ちゃんが『みえない』のは守られてるからじゃないかな」

「え~、何それ、ずるい」

「見た感じ、お姉ちゃんの部屋って心にくる『わるい』のがいるんだけど、よく無事だなって思ってたんだ」

「……それ、お姉ちゃんにまったく影響ないの?」

「少しはあるかもしれないけど、あの部屋にいるのがお姉ちゃん以外だったらやばかったかも」


 お祓い出来るならした方がいいよ、と言ってその子は手を振った。

 後日、その子の言っていたことが事実なのだと知るのだが、それはまたいつか。

 

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りこの怖いはなし 月見こだま @kodama31T

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