第3話 エレベーターで、出逢えたら。

朝早く起きたされんは、何処か朝の匂いに酔って居た。

もう皆んなは大人だろうな。

私は、おおかな家族の延長を築けないから、周りに見放されているのだろうか。


どんどんと、縁が無くなっておるのに、最後に、この元ホストが来て雇ってくれた。

もっと前に金持ちであれば、こんなに苦労せずに済んだハズでは無かったのであろうか。


私は、されんと言う名だ。モカ色の太眉の煙草臭い若きし男に寝取られて、窓を開けた。今、目が覚めた。なんて、とても気持ちが良いのか。


自分の若きし頃の夢が叶ってしまったではないのか。こんなイケメン、他には居ない。県で1番のモテ男であるのに、私などが、相手で良いのだろうか…?


相手「おい、俺もお前にお金じゃ無いと払わないわけないぞ。時代は、子供に等身を払うことの意味を忘れなさい。」


へ?


つ、捕まった。


もしかして、コイツ…違う人じゃ。


されん「あの、誰か教えて下さい。」




相手「我、整形したのよ。貴方の従兄弟に。」





 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

オミコンさんの僻みテラス。 されん@ @saren_0515

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画