第2話
さっきみのりが言ってたみたいに、周りは私の彼氏や私達の関係を羨ましいと言うけど、実際はそんなにキラキラしたようなものじゃない。
今の彼氏、
中学まで一緒だった友人に合コンに誘われたのがきっかけだ。
初めは断ろうと思ってたけど、その友達がどうしても行きたいって言うし、まぁ仕方なく参加したってところかな?
知らない輪の中に1人でいるのも気まづいっていう気持ちもわからなくもないし…
そんな感じで参加した合コンだったけど、私はその場にいた涼介と見事に意気投合。
連絡先を交換して、その日は彼の家にお持ち帰り…
顔もそんなに悪くないし、気さくで良い人だったから、私もその時のノリで着いて行ったんだけどね。
それに相手は大学生だし、付き合い方もこんなものかって勝手に納得してた。
だけどそれが間違いだった…
「だからっ、ただのクラスメイトだってば!」
付き合い始めは優しくて、一緒にいる時間もすごく楽しかったのに、段々涼介が本性を現し始めたのだ。
「ただのクラスメイトなら、そんなに電話する必要ないだろ?」
「テスト範囲を教えてくれって頼まれたんだよっ。そいつ、その時たまたま怪我で病院に行ってて、学校休んでたしさぁ…教科も範囲も多いから、長電話になるのは当たり前だろっ?涼介も学生なら、そのぐらい理解してよ」
「だからって、わざわざ彼氏のいるお前に電話してくるか?!普通。そいつもだけど、それにのうのうと応じてるお前もマジで有り得ねぇよ」
「彼氏がいるだのいないだの、そんな事テストには関係ないだろっ?それに、さっきから有り得ない事ばっか言ってるのはそっちだから。涼介の言い分はめちゃくちゃだよっ」
「はぁっ?!俺のどこがおかしいんだよっ?ったく、これだから高校生は…
訳の分からない言い分を並べては、こうして私を責め立てるようになった。
そう、涼介は束縛と嫉妬の激しい男だったのだ。
私がLINEで誰とやり取りしているか把握したがるし、毎回携帯をチェックされる。
酷い時は、私がお風呂に入ってる隙に勝手に携帯を拝借…
トーク履歴を見て、自分が気に入らないものがあれば私に文句を並べ、その場で相手のLINEを削除するように強要。
自分は平気で他の女とLINEしたり遊びに行ったりするくせに…
私はそんな涼介の言動にうんざりしていた。
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