第12話
シャロンが姿を消したことなど誰も知るはずもなく、一方で警察の捜査は難航していた。
バンッ!!!!!!
「どうなってるんだ一体!?今度は4人だと!?ふざけやがって…残りの1人の居所はまだ掴めないのかっ?」
「それが…犯行現場も遺体も徹底的に調べたんですがまだなにも…」
「手がかりもなしかっ…クソッ!!盗まれた金の行方もまだ掴めてないってのに…」
「残りの1人が奪って逃げたとしか思えないな。だがなぜ仲間を殺す必要があるんだ…」
「もう一度防犯カメラを調べてみたほうがよさそうですね」
「…よしっ!各自手分けして捜査にあたってくれ!!どんな些細なことでもいい、何かそいつに繋がる手がかりを見つけるんだ。いいな!?」
『はいっ!!』
強盗事件が起きてからというもの、捜査に進展がなく何も手がかりが掴めていない状況が続いていた。
防犯カメラが犯行の一部始終を記録していたにもかかわらず、現場には犯人の手がかりになりそうなものが何1つ残ってはいなかったのだ。
奇跡的に採取出来たゲソ痕も、結果は量産品でどこにでも出回っている靴だったため犯人には繋がらなかった。
そんな中起きた殺人事件…
遺体の服装が防犯カメラに映っていたものと一致したため、すぐに犯人グループの1人だと断定できた。
だがしかし、またも犯人に繋がる新たな証拠は見つからなかった。
殺害にはごく一般的な小型ナイフが使われていたため、そこから犯人を割り出すのは困難だ。
おまけに、捜査を難航させるためなのだろうか?
その遺体の顔は必要以上に切り裂かれていた……
そして今回起きた第2の殺人。
マスコミには4人の遺体が見つかったとだけしか伝えてないが、その遺体はそれぞれ別の場所で殺害された後に運ばれたということが鑑定の結果でわかった。
しかし奇妙なことに、その4人が殺害されたのは最初の1人が殺害されたのと同じ日で、同様に彼らの顔も無残に切り裂かれていた。
警察は行方の掴めていないもう1人の人物がリーダーで、最初から金を独り占めする気だったのではないかとにらんでいる。
そうなると疑問が1つ、その人物はどうやって1人で〇億という金を持って逃げるつもりだったのかということ。
実際に今どのようにして大金と共に逃走しているのか…車は既に見つかっている…ならどこに消えたのだろう?
解決の糸口が全く見つからない警察だった……
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