第3話

\ ♪♪ /



「……」



\ ♪♪ /



「……おはよう」


「おはようって…もう11時過ぎてる。また夜更かししてた?」


「まぁ…ね…」


「LINE見たよ……最近連絡出来なくてごめん」


「いいよ……仕事ならね」


「それ以外何もないから。僕を信じて?」


「……わかった」


「ありがとう。それより例の話だけど、まだ持ってる?」


「あるよ。カードは40枚ぐらいで薔薇は…ちょっとわかんない」


「40枚?それって1ヶ月以上続いてるってことだよね?…どうしてもっと早く教えてくれなかったの?」


「また連絡しようと思ったけど……けどどうせ返信来ないと思ったから」


「シャロン…」


「…わかったわよ。今度から気を付けるから…それで?薔薇とメッセージカードをどうしたらいいの?」


「…念の為鑑識で調べてみるから持ってる分全部預けてほしい。これからそっちに行くから…会える?」


「…大丈夫。下で待ってようか?」


「いや、外は事件でマスコミが騒がしいだろうから部屋で待ってて。シャロンに何かあったら大変だし」


「あぁ、あの殺人事件。担当になったんだ…また忙しくなるね」


「まぁね…とにかく今から行くからちゃんと部屋にいるんだよ?」


「わかった。じゃあ…後でね」



久しぶりに連絡くれたのに何だろう?この気持ち。

警察官と付き合うってことはこういうことなんだ。

優翔は悪い人じゃない…むしろ優しすぎる。

優しすぎて私が気を使うっていうか…すごく苦しい。

優翔がしてくれるみたいに私は彼を愛せない。



「ごめんね、優翔」



あなたの愛を受け止めきれないし、私にはその資格がないの。

本当の私をあなたは知らない…知る必要もないかもね。



「これからずっと……」



重い体を起こしこれからやって来る警察官のために私は軽く身支度をした。

その時カーテンの隙間から報道関係者やテレビ中継の様子がチラりと目に入った…

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