第5話 異世界転移編 執事
「鑑定!」
目の前で剣を構えている執事っぽい奴を鑑定してみる。
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名前 : セバス・ドルネイク
種族 : 人族
性別 : ♂
レベル: 120
体力 : 1,350
魔力 : 600
筋力 : 480 + 120
持久力: 390
賢さ : 360
器用さ: 340
素早さ: 430
攻撃力: 600 + 140
防御力: 450 + 20
スキル: 聖剣技、暗殺術、計算、料理
取得魔術: 火炎魔術、生活魔術
称号: 『元・剣聖』、『暗殺者』
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悪くはないな、とそう思った。 丁度、執事かメイドが欲しかったところだ。
私は腕力に物を言わせて
『うげぇ、オッサン臭い』
口内に広がる加齢臭を我慢しながら、ヴァンパイアの固有スキルである眷属化を行った。
≪セバス・ドルネイクをルビー・サファイヤの眷属にしますか? Yes/No≫
『Yes』だ!
≪セバス・ドルネイクがルビー・サファイヤの眷属になりました。≫
≪意思疎通の為に、リュミテール国語を習得しました。≫
拘束を解いて、セバスに命令する。
「私を魔術書などが置いてある書庫に案内せよ」
「畏まりました。 こちらで御座います」
セバスは深くお辞儀をした後に、先導して書庫へと向かって行く。 私はその案内に従って後を付いていく事にした。
なぉ、セバスはヴァンパイア化した事によって能力値が2倍近くに上昇しているのだが、同時に日光や聖水、聖銀などが弱点になってしまっていた。
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名前 : セバス・ドルネイク
種族 : 吸血鬼
性別 : ♂
レベル: 1
体力 : 2,700
魔力 : 1,200
筋力 : 960 + 120
持久力: 800
賢さ : 720
器用さ: 680
素早さ: 900
攻撃力: 1,300 + 140
防御力: 1,050 + 20
スキル: 聖剣技、暗殺術、計算、料理、吸血、血流操作、再生(小)
弱点 : 日光、聖水、聖銀
取得魔術: 火炎魔術、生活魔術、闇魔術
称号: 『元・剣聖』、『暗殺者』、『ルビー・サファイヤの眷属』
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そして、途中で足が止まる。 そこは日光が差し込む様な場所であり、それ以上は進めないみたいだった。
私はストレージの中にあったフード付きの黒いマントをセバスに差し出す。
「これを使え」
「お気遣い頂き、有難う御座います」
するとセバスは、マントを頭からスッポリと被り、再び目的地へと歩み出した。 途中で何も知らないメイドとすれ違ったが、軽い会釈だけで通されてしまう。
このセバスは、城では知らぬ者などいない有名な執事だったのだろうなと、ふと考えてしまった。
こいつは拾い物だったのかも知れないな。 オッサンの血を吸うには抵抗があったが、今のセバスの能力なら近衛騎士にでも勝利出来るのではないかと思う。
「ルビー様、禁書庫には番人がいたかと思われますが、どうなさいますか?」
「殺れるか?」
「可能で御座います」
「ならその時は、お前に任せるとしよう」
「了解致しました」
そうして暫く歩いた私たちは、禁書庫の前に到着したのだった。
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