第4話 異世界転移編 宝物庫
「内臓ブチまけてぇ、死ねやコラぁぁぁ~っ!」
敵がドンドン押し寄せてくるが、彼らが経験値だと考えると自然とテンションが上がった。 ヤバい、顔がニヤけそうだ。
何気なく振るっている
その切れ味は鋭く、鉄や
だが、こいつの真価は魔力を流し込んだ時に、空間をも断裂する能力だ。 その名は『ディメンジョン・カッター』。 未だに防がれた事が無い最強奥義だ。
『ディメンジョン・カッター』はその性質上、魔法や魔術すら切り裂く事が可能なのである。
中には魔術障壁で身を守ろうとする者もいたのだが、障壁ごと切り裂いてやったら、唖然とした姿を
通路の内部は武器を振るうには十分な幅があり、
普通の人間なら嫌気が差して撤退を選ぶかも知れないが、私にとっては貴重な経験値様だ。 当然、誰一人として逃すつもりは無い。
ヤバい脳汁がドバドバ出るのを感じながら、通路を文字通り切り開いて行く。 ストレージに入る現地通貨も増えてウハウハだった。
どの位切り裂いたのだろうか? 脳内にアナウンスが聞こえる。
≪経験値が一定に達しました。 レベルアップします。 レベルアップに伴い、各パラメーターが上昇しました。≫
「キタキタキタキタァァァーッ!」
パラメーターの確認は後に回すとして、更なるレベルアップを目指すとしようじゃないか。
「adiowqieu助けauriew!」
助けを求めている者も殺す。
「怯むな! qweopueklfasjklsvzxn!」
勇敢に周りを鼓舞する者も殺す。
「死ね、wreouiwzxjvkllzfis!」
偉そうな事を言っている奴も殺す。
「殺せ! sakfhqwruoi、fsdlkzcxnxm!」
命令している奴も殺す。
そうしてどれ程進んだ後だったろうか? 気がついた時には、もう襲ってくる連中は全ていなくなっていた。
するとふと、豪華そうな扉が目に止まる。 ガチャガチャと取っ手を動かしてみるが、鍵が掛かっている様子だった。
「切り裂いてみるか。 ディメンジョン・スラッシュ!」
扉を破壊して内部に入り込むと、そこには美術品やら宝石やら、装飾された武具などがキチンと整頓されて収められていた。
「もしかして、宝物庫なのか?」
目についたモノを片っ端からストレージに仕舞い込む。 粗方収納を終えた時点で、ストレージの中を確認した。
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オリハルコンの延べ棒 × 12
ミスリルの延べ棒 × 58
アダマンタイトの延べ棒 × 31
金の延べ棒 × 107
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リュミテール白金貨 × 268,253
リュミテール大金貨 × 148,513
リュミテール金貨 × 584,856
リュミテール大銀貨 × 538,752
リュミテール銀貨 × 185,578
リュミテール大銅貨 × 751,598
リュミテール銅貨 × 485,485
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・
・
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「うひょぉぉぉ~っ、大金持ちだぁ!」
宝物庫があったと言う事は、恐らくこの場所は城か何かだ。 だとすると、次に狙うのは『禁書』などが含まれた書庫ではなかろうか?
城の攻略に
さーて、探しまくるぞぉ。 と思ったまでは良かったのだが、自分が何階の何処にいるかも分からない状態である。
かと言って、部屋を虱潰しに探していたのは、何時まで掛かるか分かったモノではないし、誰かを捕まえても言葉すら分からない状況だ。
「困ったぞ」
「お困りですカ?」
「ん? 誰だ、お前」
「laskdjセバスrewuzxcjk」
なんだ、この執事っぽい奴は。 気配を全く感じなかったぞ。 出来るな、コイツ。
セバスと名乗った執事は一例をすると、執事には不釣り合いな聖剣の様な物を構えた。 面白い、この私と一人で戦うつもりの様だ。
「良いだろう。 相手になってやる」
そう言って、私も
「へぇ、下手な騎士よりもやるじゃないか」
振り下ろされた聖剣を死の大鎌で受け止めながら、私は自分の口角が上がるのを感じた。
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